2012-06-16から1日間の記事一覧

俳句小論、 至高著:死刑囚大道寺将司全句集『棺一基』の「存在倫理」

「詩人の空想する幸福なんてものは、どうせ現実の世界で実現される筈もない」と自虐的に言ったのは萩原朔太郎であった。そういいながら朔太郎は詩にとどまり詩人を全うした。しかしときに空想した幸福の現実化を信じ、世界の矛盾と哀しみを引き受けてしまう…