忘備録

人口変化と老後の社会保障─近未来の若者老後地獄

何度も報じられている、政治が対応できていない喫緊の課題を忘備録として掲載しておく。 政治家や評論家が書いたものではなく、実務家のマネーコンサルタントが書いた点で傾聴に値する。 ただし、消費税を8%に値上げしても、国費の借金返済に回され、増収4兆…

NHKへの官邸による政治介入を強化す

国谷キャスターがいなくなった『クロ現』が早くも不評である。テーマへの食い下がり方の甘さが目立ち、表層をなぞるだけで構造的問題への掘り下げが明らかに後退しているともっぱらの評判である。 筆者はもう見る気もないが、政治ネタの放送はほとんど取り上…

(続)「なぜ日本の男は苦しいのか?」安富渉教授の日本人解放論−忘備録

安富教授の女性装が男を解放し、ひいては日本人を解放するという深遠な話の第二段です。 これは、いってみれば日本近代の共同性の歪みを厳しく断罪した告発の論考である。 なお、赤字部分は、筆者がまったく同じように感じ、共感する部分。 ■前編➡http://d.h…

「なぜ日本の男は苦しいのか?」安富渉教授の日本人解放論−忘備録

敗戦を小中学生で迎え、軍国主義と民主主義の社会的激変に翻弄された男たちは戦後を病んだ。 吉本隆明、三島由紀夫、江藤淳など不毛の世代だ。 安富教授もその最後尾で、日本的病理を抱えて自殺衝動を何度も繰り返してきた。 女装は彼の病理の克服の形である…

北田暁大の小熊英二批判(朝日新聞掲載論考と『1968』をめぐって)

小熊英二が、朝日新聞になにやらSEALDsなどの国会デモを持ち上げた論考を寄稿したようだ。ようだというのは新聞をとらない小生は見落としているからだ。 しかし、おおよそは予想がつく。 この論考に北田暁大が反論。今の若手の社会学者が衝突した。ま…

憲法の基本の基本ー宮台真司さんの発言から青少年もオヤジも学ぼう

■憲法記念日で各党が談話 自民「改正に全力」 (朝日新聞デジタル - 05月03日 05:49) http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3400661 【憲法】憲法は、国家への国民の意思を書いた「覚書」です。戦後日本には「この憲法でいい」という…

定年退職に際して−−遥かきて、老兵は静かに去りゆく。

本日2013年3月25日をもって40年間のサラリーマン生活を終えた。わたくしごとは書かないことにしているが、これは戦後団塊世代の生産活動リタイアとして、なにがしかの時代的エポックを画していると考え、記しておく。送別会、餞別、花束などすべてを断り、最…

備忘録「特集/警察の創価学会汚染」

特集/警察の創価学会汚染創価学会との癒着は警察の汚点 ―学会員警察官の問題行動も多発乙骨正生(ジャーナリスト) 公明党の浜四津敏子候補への投票を依頼するために戸別訪問などを繰り返していた、千葉県警千葉南署地域課自動車警ら係の49歳の巡査長が、8…

中島岳志「保守と右翼を考える」(後編)

新自由主義への流れを整理する。もともとがリバータリアニズムという考えに発する。 自由を妨げるものを排斥していけば平等社会ができる、という説。 ここでは自由と平等はアンビバレンツなものとして前提されている。主な説は以下のようなものがある。1.ア…

中島岳志「保守と右翼を考える」(中編)

以下中島の講演要約。 保守とはなにか? 保守だけで定義することは難しい。その理由は後で述べるが、保守の定義をするに当たって左派とは何かから話す。左派とは、理性的な努力によって社会における人々の平等を勝ち取っていこうとする考え方。 つまり人間の…

中島岳志「保守と右翼を考える」(前編)−朝日カルチャーセンター講演より(2010,5,22)

雨の夜はしずかに読書がいいのだが、それだけでは何か寂しい。 そんなときは、ノラ・ジョーンズがいい。 都会の倦怠のなかで、自分の小ささをヒリヒリ感じたときしっとり沁みこむノラのハスキーボイスは、いいんだよ、自分で納得することが大事なんだと言っ…