♪豚インフルエンザにかかって生き延びよう

いつも何故厄災は関西からはるじまるのか?
これについてはMIXIに書いたので、ここでは言いませんが、この豚インフルエンザも、二次的には人災の要素が強いと思います。


だって素人が考えたって、水際作戦といって入国手続き時点に発症していなければ全てスルーですから、当然キャリアが国内で動き回れば感染が一気に拡大するのは解ることです。


今日も家族で笑ってTVを観ていましたが、関西人はみんなダメですね。もうアホとしか言いようがありません。


感染が広がった学校の先生方や街頭でのインビューで、みんな一様に「まさか自分のところが感染するとは思ってもいなかった、当惑しています。」と答えるのだ。


連休中あれだけ水際作戦を枡添大臣や空港風景をヒステリックにメディアで流されていたのに、この先生がたは常識を働かせれば、摺り抜けた保菌者が必ず出て、一週間もすればこれはかなりヤバイゾと思わなかったのかしら?
だとすれば、もうマヌケですね。


しかし、神戸の最初に高校生の症状を疑い、検体検査にまわした町医者は可なり優秀な方ですね。この医者が見落としていたら、さらに拡大して一万人規模もありえたでしょう。


問題は、この検体を保健所は3日も放置したままにして、初めて豚ウィルスを検出して報告した。理由は水際の方が多く、海外渡航歴がなかったため後回しにしたというのだ。これも呆れてものが言えない。


専門家が多くいながら、水際を保菌者のままスルーする人が必ず出るということは、TVのコメンテーターが言うように「盲点」なのか?
素人にも解っていたようなことを「盲点」と言うなら、専門家はいらない。


事実我が家は早々とマスクは買い置きしてあるし、連休始めにハンドソープは2ヶ月分買いだめしたし、トイレットペーパーは3ヶ月分買い置きした。


今日も大阪市中での通行人のマスク着用は約50%程度だった。飲食店の店員に着用しないのか聞いてみると、したいのですがねーと口を濁してしまう。どうも本部から接客に不快感を与えるので指示が出ていないということのようだ。これはタクシー会社も同じ理由でマスク着用を運転手にさせていない。


どうもトンチンカンだと思う。客の健康を慮って、感染させない配慮の方がサービスではないのか?それくらいは客も解っているはずだし、万一それをゴチャゴチャ言うならそのような客はお断りだぐらいに考えられないのか?情けない。


数日前に、娘(医師)の見通しを書いたが、このウィルスは毒性が低いことは確かだから、それ程今は恐れる必要はない。
そこで、行政は経済活動に影響を与えたくないため、通常のインフルエンザに警戒レベルに早く持ち込もうとしているが、これはとんでもないはなしで、専門家がいながらまたまた恐ろしい話になるのだ。


再び娘に言わせれば、どこまでいっても新型で得体がしれないという恐さは残るのである。人間に取り込まれた場合、豚などの体内では起きない突然変異を引き起こし、毒性は一気に高まっていくというのがウィルスの特色であり、しかも環境に大きく左右されるので外国の情況は参考にならないということだ。

つまり、日本の高温多湿の夏場、日本人の体質、そして乾燥し活発化する秋から冬へ、このウィルスがどう変異していくかはやはり可なり恐ろしいことに変わりなく、早々と行政が受入体制の見直し整備もせず、幕引きをするなら、本戦の秋には収拾のつかない事態もありうるとのことだ。


今後のために、このような未知のウィルスや宇宙生命体に遭遇した場合、わたしたちの常識である人権や自由が足かせとなり、本来「あなた個人」を守るためのものによって逆に危機に貶められるという今回の事態を、思想的にも考えなければならないという、かなりきつい問題を突きつけられいてる。


航空会社や旅行社には、政府が渡航自粛を出したならこれは実質禁止に近いわけであるから、キャンセル料は無償にするとかにしなければ、キャンセル料惜しさに自粛勧告を無視し、社会的リスクを増大させてしまう人たちもでるだろう。


今回、娘の大学も交換留学で世界の提携病院へ散る矢先にキャンセルをせざるをえなくなり、多くの学生がこつこつバイトで溜めた費用をキャンセル料で持っていかれた。


しかしキャンセル料を惜しんだ個人の旅行者は、メキシコ旅行を強行していたし、感染国へも平然と出国して帰国した。
もう少し、政府も旅行社も航空会社も人の移動を阻止する実効性のある医療に連動した統一的な社会システムとしての防疫体制を立てるべきではないのか?



人間のエゴイズムを抑制する人たちが損をして、エゴイズムをまっしぐらの人たちが同類に危害を及ぼすという危機管理のあり方は何か割り切れない。今の対策の思想とも言うべきものは、近代の原理原則が想定していた現実とは異次元の複雑怪奇さの出現に対して、その原理が追い越されてしまっていることを露呈しているように思う。