今時このような地味ではあるが真面目な映画をこつこつ撮っている映画人がいることを嬉しく思う。
戦争と国家というものに生涯向き合わざるをえなかった元軍人でBC級戦犯の飯田進さんというご老人の生涯を撮ったドキュメンタリー映画が誕生した。
この飯田進さんは、『魂鎮への道-BC級戦犯が問い続ける戦争』(岩波書店刊)を著している方のようです。
解説を読むと、青春期には生粋の皇軍兵士として過酷な戦場体験をされ、戦後は被爆者の奥さん(故人)と結婚、子供さんがサリドマイド被害、さらにこの子供さんが薬害のC型肝炎被害者となり早世されるという、まさに言葉に絶する国家による過酷な仕打ちを受け続けたそうです。
しかし持ち前の強靭な精神でそれらを禍悪とも思わず、不可避の生として生き抜いてきたとのことです。
あー、これ以上訳知り顔で説明しても顰蹙(ひんしゅく)をかいますので、公式HPを紹介しておきます。
↓
http://d.hatena.ne.jp/s84/
このHPはそっけないので、この中の「INTRO」掲載記事のURLが載っていますので
それを読まれると一番解りやすいと思います。
いい解説記事だと思います。
なお、わたしが知り合った企画取材を担当した林昌幸さんに言わせると、
関西や地方の上映引き受け館が交渉中のため上映スケジュールが決まっていないとのことです。
自主上映などなんでもいいですからご協力できる方は、直接林さんへ連絡してやってください。(俳愚人のブログからと一言申し添えてください)