小賢しいメディアご用達評論家

サンデージャポン田原総一郎が、自公をはずして新連立与党組だけを招いて、いままでとは打って変わってヨイショ番組を仕切っていた。

観るに堪えなかったのは、小沢の盟友藤井裕久氏に対する対応だった。
かつて小沢問題や野党の立場で出演していたときは、まるで邪魔者のような無礼な扱いをしていたように記憶していたが、今回財務大臣就任の噂が伝えられると途端におべんちゃらを言うほどの持ち上げ様であった。


あれだけ小泉改革を賛美し、竹中の改革不徹底のゆえに効果が現れないといった詭弁を補強して垂れ流しておきながら、この変わりようはどういうことだ?


明らかに民主党政権誕生を牽制するような御用評論家を集めては選挙妨害としか思えない番組を作ってきたにも拘わらず、いよいよ民主党政権がハッキリすると今日のような豹変ぶりである。


TVの許認可権をもつ民主党総務省が恐いか?
番組を維持するためにだけに、いかにも権力と政治の矛盾を突いているポーズをとり続けようとするのか?
田原がえらそうに政治家を叱り飛ばしたり揶揄したりすることで、番組が政治的影響力を持っていると錯覚しているためだろうか?


しかし観ている方からすると、ただ田原や財部などが、新政権に対して露骨な物言いと蔑視を抑えて、新しい権力と共犯関係を作ることで生き延びていこうとする醜さだけが際立ってしまうのである。


それは三宅久之などにもいえることで、こうした小賢しい電波芸者が豹変を繰り返すたびに、発言の信用度は落ちて、自分達の退場を早めているということに気づかないのだろうか。