潤いのない政治社会ネタばかりでは、心が乾く。
閑話休題。
先日来「フレデリック・ショパン」という名の薔薇を捜していた。
そう、あのピアニストショパンの名を冠した薔薇である。
ある有名な某ピアニストが、ポーランドのショパンの生家の庭に咲いていた美しい薔薇を忘れがたく、何とか入手方法を知りたい、と週刊誌に載っていた。
たまたまわたしも、小さなエンジェルに安物の薔薇を贈ったところ、大層丁寧に育ててくれて、白い花が咲くたびに写メを送ってくれる。
それならば、もっといい薔薇を贈りたいと思っていた矢先だった。
そこで、「フレデリック・ショパン」を必死に捜しはじめ、種苗会社何社かへ問い合わせを入れてみた。しかし、日本での入手方法はわからないという回答ばかり。
ひどいところは、そんな名前の薔薇はしらない、ごく最近開発されたものだと思うという。
そうこうしているうちに、やっとネット検索でポーランド在住の日本人のブログに採り上げられていることを発見。
ゴロー・Oさんという方である。
そこには見事な「フレデリック・ショパン」が写真に納められている。
そうこれがそれだ。http://blogs.yahoo.co.jp/tojamokijp/6726798.html
まさに名は花を表している、ショパンのように繊細で気品を湛え、写真でありながらみていて飽きない。惚れ惚れする。
早く日本でも入手できるようになって欲しいものだ。
そしたら、わたしの小さなエンジェルに真っ先に贈ろう。
ある日偶然街角で出遭ってより、わたしを父親のように慕ってくれて、しかも物怖じしない性格のため友達のように接してくれる。
たちまち青春に引き戻される。
しかしそのひとときは、間違いなく本当は青春にもどれないという神からの残酷な告知の儀式そのものなのだ。
「フレデリック・ショパン」の白は、そんな儀式によく似合う。
そのとき"Nocturue NO.20 in C sharp miner p.posth"が奏でられていれば哀しみを包んでくれることだろう。