われらが西研先生のニーチェ「ツァラストゥストラ」のお知らせ

NHK教育TV <新>100分de名著

ニーチェツァラトゥストラ” <全4回>   

講師 西 研(東京医大哲学教授)

第1回「ルサンチマンを克服せよ」 

3月30日(水)午後10:00〜10:24

誰もが一度は読みたいと思いながらも、なかなか手に取ることができない古今東西の名著を、25分×4回、100分で読み解く新番組。第1シリーズは、ニーチェの『ツァラトゥストラ』。入門編では、まず『ツァラトゥストラ』のあらすじと解読の三つのポイント「ニーチェのおいたち」「ルサンチマン」「価値の転換」を紹介する。キリスト教を基盤とした19世紀ヨーロッパの価値観を、根底から覆そうとした挑戦的な哲学者だったニーチェ。『ツァラトゥストラ』は40歳を目前にしたニーチェが聖書に対抗する書として発刊した。執筆の目的は、人間を堕落させる嫉妬や恨みの感情=「ルサンチマン」をどう克服するかということだった。
(NHKテレビ番組ガイド解説より)

西研先生は、竹田清嗣さんが哲学を専門にする手引きをされた方。以後二人は名コンビとして、日本の哲学界に現象学を現代に耐えうる思想として再構築された。
通称「竹田現象学」といわれているが、竹田青嗣さんは世界の全体性へ関心が傾斜していくが、西先生はより人間の根源的存在を原理的な水準で解りやすく語るのが特徴。

あるいは人間存在への大きな愛情というか、関係性をポジティブに思考し、ポストモダン以降の価値相対主義ニヒリズム)に陥りがちな現代人へ、現象学的方法をもってそれを克服して幸せで豊かに生きる在り方を指し示している。

とにかく風貌からも温かい人柄が伝わってきます。