福島原発事故、最悪の「レベル7」に引き上げ
(読売新聞 - 04月12日 11:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1566878&media_id=20
3.11の福島原発災害以後アマゾンの総合売上2位という本がある。
本日送ってきてくれた。
それがタイトルに記した題名の本だ。
2006年に発行されていたのだが、それ程当時は売れたわけではなかったそうだ。
それが出版社サイドも知らぬうちに原発事故後アマゾンであっという間に売れた。
読者からそれを知ったとのことだから、殆ど宣伝をしない三五館らしい売れ方だ。余程内容のある本なのだろう。
だろうというのは、パラパラと眺めたていどだからだ。しかしそれでもまさにタイムリーな内容が満載だ。
三五館の代表星山桂須也氏はわたしの青春時代からの古い友人でである。
かつては某出版社の取締役出版局長をしていた頃、椎名誠や藤原信也を発掘し世に送り出したエディターである。ひとなりは男気と包容力のある硬骨漢。
彼はあいさつ文で、このような本が現実に必要とされてしまったことに戸惑っており、二度目の原発災害は絶対おこしてはならないという当たり前のことを前提にした議論が進むことを願っていると述べている。
本書を手元に置いて、御身をお守りすることを念じていますと結んでいる。
著者の古長谷稔氏も私の故郷静岡県出身、河川防災を専攻(北大)した専門家。
この本が世に問われた主旨は、静岡浜岡原発の地震に対するあまりの無防備に危機感を募らせ、万一放射能漏れが起きたときの発生する最悪の事態をシュミレーションし、われわれはどう身を守ったらよいのか、ということだという。
残念ながら古長谷氏の予告は的中してしまった。
著者古長谷稔(こながやみのる)氏の経歴。
1971年静岡県函南町生まれ。国立沼津高専電子制御工学を経て、北海道大学工学部土木工学科で河川防災を専攻。衆議院議員の公設秘書時代に浜岡原発の実情と原発災害の危機を知ったことが人生を大きく変えた。生まれも育ちも静岡という地柄、東海地震はつねに「そこにある危機」となる。そこで、誰も知らない浜岡の真実を広く伝えるために秘書を退職、2004年4月「原発災害を防ぐ全国署名連絡会」の立ち上げに参画し、事務局長として奔走中。
それにしても、5年も前から職を辞してまでも警鐘を鳴らして奔走していた人がいたことに驚嘆する。我々はいかに愚民であったことか。
なかでも、古長谷氏が指摘する浜岡原発災害が起きた場合は、6時間で放射能は首都圏に達し、首都圏は潰滅するとの指摘だ。風の流れで西に位置する浜岡は福島以上に首都圏を直接襲うことになるようだ。浜岡も福島同様海べりに位置している。
中部電力はどのように危機対応しているのだろうか、全く情報が出てこない。