海江田・経産省・保安院安全宣言は、未必の故意、前科二犯だ!

再稼働要請 知事から批判噴出
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1642078&media_id=2

福島原発1〜5号機は、GEのマーク1型である。
欠陥製品だ。

地震後の3月15日のCNNで、炉の設計者デイル・ブライデンボー氏は次のように語った。

「マーク1型は、大規模事故に耐えられるよう設計されていません。
冷却システムがギリギリの容量で設計されているため、電力供給が途絶えて冷却システムが止まると、爆発を起こす危険があります。」

ブライデンボー氏ら設計陣が、東電側にもう少し余裕をみてくれ、と要請したが製造コストが高くなるのを渋り、一時しのぎの経済性を優先させた悪質な手抜き設計だったことを証言した。

結果福島原発の格納容器とサプレッションチェンバーは、新型のマーク3型の1/2〜1/5でしかない。気圧は4気圧までしか耐えられない。

海江田経産省保安院の安全宣言のデタラメはこの事実を押さえて見ていく必要性がある。

したがって、事故直後格納容器は8気圧まで上昇して、爆発寸前のためガス放出弁を開き気体を放出した。
このとき大量に放射性物質を「意図的」に放出。

その後、更に3月12日午後3時36分水素爆発で建屋が吹き飛び大量の放射性物質が垂れ流しのまま今に至っている。

この水素爆発の原因の究明こそが、原発の基本的な危険性を解明する鍵だと、東電保安院に真っ向から疑問を呈してきた人がいる。

4号機の設計を担当した田中三彦主任設計者だ。

彼は、東電政府が隠している事故翌日12日に、圧力容器の圧力が70気圧から9気圧に激減している事実である。

これは彼に言わせると、原子炉にある多数のパイプが破損し、破損箇所から圧力が抜けたことが推定できる、ということだ。
内部に入れないため、目視確認できないが、その後の注水の漏れだし、屋内の水浸し状況、そして東電が認めたメルトスルーの進行は、彼の推測を十分裏付けるものだ。

メルトダウンは、燃料棒が水から露出して、その進行過程で大量の水素が発生するわけだから、原子炉に穴をあけ格納容器へ灼熱のウランがたれるのは水素発生以後だということは素人でも解る。

すなわち、田中三彦氏が指摘していることは、津波ではなく、直接原因は地震の振動による配管等の損傷にある、という点だ。

沸騰水型の原子炉は、巨大な再循環パイプなどが炉の土手っ腹にぐじゃぐじゃぶら下がっており、我々がテレビで見せられている単純なポンチ絵ではないことを知っておくべきである。

海江田原発マフィアご一統は、こうした事実を隠蔽し、またしても問題の指摘をしている専門家の発言を無視して、勝手な安全宣言を出した。

これは、今までの原発安全神話を振り撒いた手法と全く同じで、前科ニ犯だ。

多くの国民はこのペテンを知ってしまっているが、彼らを本気で排除しようとはしない。
金、金、電力、電力だ。脅されて這いつくばっている。

また日本にはイタリヤのような国民投票制度を持っておらず、日本の民主制度はこの程度でしかないからだ。

総理大臣が同じ理系でも、ドイツの首相ほど、科学者としての知見も自己規律もないため、口先男となりさがり、自分の閣僚が原発マフィアに寝返っているのを罷免もできない。

(広瀬隆福島原発メルトダウン朝日新書参照)

【追記】
なお、外部電源が喪失した原因は、送電の鉄塔が壊滅したこと。
過去に東電に対して、専門委員から問題として指摘去されたにもかかわらず、ありえない、
復旧するから大丈夫、という軽い受け流しに終始したとの検証がなされている。