知らなかったなー、ニッポンパラタナゴ


先日研究会仲間の先生から美しい絵葉書をいただいた。
なにやら水中に魚と貝が描かれている。先生が説明してくれたのだが、その魚はニッポンパラタナゴという絶滅危惧種だそうだ。空色の魚体に腹の部分だけ美しいピンク色をしている。その魚はかつては広く日本の各地に生息していたのだが、農薬汚染やブラックパスなど外来種によって今はほんの数か所でしかみられなくなったそうだ。そのひとつが八尾の河川。

このニッポンパラタナゴの生態がまた特有なもので、生態系の精緻な芸術としか思えないものなのだ。
ニッポンパラタナゴは、ドク貝という貝に産卵する、そのドク貝の幼生はヨシノボリという魚のエラに付着して子どもを孵す。
従ってこの三者は宿命のトライアングルを形作りながら、共存をしていくのである。
さぞかしお互いに感謝しあって、尊重し合っていることだろう。

人間も人間の胎内ではなく、別の動物に預けて産まれるような関係をもっていたら、このように傲慢な生物として他の種を平気で追い詰めるようなこともなかっただろうに、などと思ったりした。

たまたまその居酒屋の座敷に、ニッポンパラタナゴの研究では世界的に認められている加納先生がいらっしゃって、ご挨拶させていただき、絵葉書にサインをいただく。
なんでも加納先生は、環境かなんかの世界的なノーベル賞級の賞を受賞しているとのこと。企業から助成金をいただきながら、この絶滅危惧種の生態研究と保護の活動をされているとのこと。

それが「NPO法人をニッポンパラタナゴ高安研究会」
http://n-baratanago.o.oo7.jp/

そんな大事な活動はぜひみんなで支援していきたいと思い、ご紹介させていただいた次第である。