追悼 吉本隆明。2012年3月16日午前2時13分肺炎のため東京都文京区日本医科大学付属病院にて逝去。87才。
・単行本
◦『吉本隆明の訃報に接して』(「俳句のアジール」現代企画室2016年)望月至高
- 京都新聞
- 夕刊「吉本隆明氏死去−評論家戦後思想の巨人」、コメント山折哲雄「自前の言葉稀有」、梅原猛「独創的な思想家」
- 16日夕刊7版「吉本さん死去−全共闘世代のカリスマ−徹底した大衆目線」、コメント橋爪大三郎「いつも導かれた」
- 16日 〃 3版「吉本隆明さん死去−『共同幻想論』戦後思想を牽引」コメント梅原猛「世間にこびず」
- 27日文化シリーズ吉本隆明がいた1「徹底した単独者のすごみ−態度自体が思想そのもの」中島岳志
- 28日 〃 〃 2「不思議で幸せで怖かった」大塚英志(サブカル評論家)
- 29日 〃 〃 3「眼前を疾駆するような迫力−世界的文脈で位置づけを」三浦雅士(評論家)
- 30日 〃 〃 4「存在からの直接発語−世界を凍らせるように」瀬尾育生(詩人)
- 産経抄(死亡に触れている程度)
- 週刊読書人2012,4,6号
- 週間読書人2012,4,13号
- 図書新聞3058号(2012年4月14日)
- 追悼特集吉本隆明「さらば!吉本隆明」
- 「日本の思想家・吉本隆明 権力について考え続け、最長不倒距離を刻んだ」橋爪大三郎
- 「土台から崩れはじめた資本主義 大衆は思想的に『繰り込む』べきではなかった?」笠井潔
- 「大人の論理と子供の感受性 吉本氏には『子供たちが感受する異空間の世界』への感性が並外れてあった」山城むつみ
- 「思想も実践もわかっちゃいない 繭玉のように表現を紡ぐには、蚕のように静止しなければならない」最首悟
- 「大河小説としての吉本隆明 この稀代の作家を、疑似原生林のようなものとして、遠く崇敬する」丹生谷貴志
- 「半世紀の時間の向こうに 国を覆っていた党派性の支配にたたかいを挑む力業に、声援をおくっていた」栗原幸夫
- 「『転位』、転向を続けた生涯 吉本さんの死を悼む」月村敏行
- 「思想の自立を妨げた思想家 吉本氏の思想の態度が、思想という言葉を自立させるとともに、思想は魔語となってその語の若い人たちの言説を縛る罠となった」長崎浩
- 「吉本隆明さんを悼む とても<さようなら>なんて言えない」三上治
- 「巨木、ついに倒る 生き生きした好奇心と、長年にわたり積み上げ練り上げてきた思考」粟津則雄
- 「詩人吉本隆明 吉本隆明の『死後の名声』のために」野村喜和夫
- 「壮絶な孤独 吉本が身を置き続けた『境目』は『底なしの深淵』にほかならない」合田正人
- 「<疎外>としての心」金森修
- 「世界に単独で対峙する文体 吉本隆明は、近くておよびがたい思想家だった」平川克美
- 「孤独と母系 ある種の強固なナショナリストでもあった吉本隆明」宇野邦一
- 「リュウメイ(隆明)先生を弔う 東日本大震災を契機として試される”自立化”」川村邦光
- 「『死の思想家』吉本隆明」神山睦美
- 「長いお訣れ 吉本・花田論争に対するわたしの選択」松本昌次
- 「幻想論の最後の堺位 吉本隆明の『共同幻想論』と『最後の親鸞』高橋順一
- 「三度現れた大衆主義原像 60年安保闘争が最も高揚しているのに、寒そうにしていた吉本隆明」足立正生
- 吉本隆明主要著作リスト 木畑壽信作成
- 追悼特集吉本隆明「さらば!吉本隆明」
- 文學界2012年5月号
- 群像2012年5月号
- 新潮2012年5月号
(註)これについては追悼文ではないが、吉本隆明研究会メンバーの吉本論のため採録。
- 「思想を生きる」聞き手笠原芳光,京都精華大学40周年記念事業DVD(申し込みにより無料配布)
(註)これについては追悼文ではないが、ご長女(漫画家)が精華大卒業生とい うことで親密な関係にあった故人の記念。
以上は「吉本隆明研究会」座長の森ひろし氏(京都精華大教員)の情報提供に俳愚人が追加整理したもの。