在特会の薄汚いヘイト・スピーチへの抗議と排除に議員数人が立ち上がりました。
そして真正愛国主義者も加わり、左右などというイデオロギーを超えたレイシズムへの戦闘的民主主義確立(註)に向けて行動を開始!
発起人は、朝鮮半島を源とするオカルト統一教会の違法行為や、北朝鮮拉致被害者奪還運動をライフワークとしている有田芳生民主党議員と仲間の議員です。
共闘は、一水会など真正右翼諸派と民主的市民左派。
民主主義を無視し、民族主義としての日本民族の誇りを失墜させ、他民族を口汚くののしるヘイト・スピーチを許さない。
一水会の鈴木邦夫氏は、日本人として恥ずべき行為であると、きつく戒めています。
戦後日本の中韓北朝鮮に対する唯一の優位点は、国家主義と民族主義を相対化する努力を着実にしてきた点にあると思ってきたが、それを根底から覆す汚点となっています。
それが、あろうことか在日朝鮮人二名(在特会代表幹部)による運動から始まった在特会のレイシズムです。
それに付和雷同する普通の日本人が日増しに増えているとに危惧します。
日本人の誇りと戦後努力を無にするものだといっていいでしょう。
いな、保守反動派が肯定する先の大戦を推進したファシズムの理念でさえ「五族共和」を掲げ、多民族との協栄を謳っていたはずです。
自分の不全感を、他民族へのヘイト・スピーチで解消しようとすることが許されていいはずがありません。
ニーチェはルサンチマンによる他者関係=社会運動は不幸にすると断言しております。他者との相互承認による共生こそが、問題解決への道筋であるということでしょう。
なによりも、税金を払い日本で真面目に生きている多くの在日外国人のひとびとへの恐怖と不安を取り除くことを急がねばならない。
この間の新大久保や鶴橋での在特会のデモのひどさはネットでも多く写真とともに指弾が寄せられています。
それに対抗して、デモ中止要求のデモも発生し、細い商店街で一触即発の状態が続いているようです。
この対抗デモを、どっちもどっちという価値相対主義から批判する自称リベラル(ポストモダンに汚染された何でもデモは左翼だと断定するバカ)もいますが、間違いでしょう。なによりも警察が在特会デモを容認し、在特会の言いなりに反在特会デモを抑え込んでしまう現場が発生している限り、そこに住む在日外国人への精神的支援であり、直接的暴力行為へ移行しないためにも見張り役が必要なのです。
警察がこのレイシズム運動をバックアップしていることが問題なのです。
中韓北朝鮮では、自国の反日レイシズム運動への対抗戦闘的民主主義は発生しないだろう。
日本では起こるのです、そこにまだ一日の長がありほっとします。
一昨日のツイッターでは在特会のデモコース変更を警視庁に要望する署名運動が始まったようです。
とまれ始まったばかり、昏く長い闘いになるが、日本人が誇りを失わず、民主と共生の社会をつくれるかの分岐点に立っていと思います。
フランスやドイツのように、レイシズムによる皆殺しや住宅放火事件へ発展させないことが大事です。
日本は中国ではない、反日暴動破壊デモのような事態は民主主義の国家日本民族の誇りと名誉にかけてこれ以上の在特会の膨張を阻止しなければならないでしょう。
国会内抗議のVTRである。
↓
[注]「戦闘的民主主義」の概念については下記甲南大学柳原初樹教授の論考がある。
ドイツ「基本法」(Grundgesetz)における民主主義擁護のための闘争的性格(H. Yanagihara)[J]
http://www.jgg.jp/modules/kolumne/details.php?bid=64