維新の会の「実績」―フェイク(1)地下鉄トイレ改修の巻

以下は、私がてっきり騙されていた維新の会の「実績」です。

橋下徹さんも大風呂敷ひろげたり、口汚く罵倒するいやな性質だと思っていたが、でも結構いいこともしているんだなと、素直に評価していました。

 しかしよく調べてみると、そうではなかった。私のような政治社会問題のウォッチャーでも騙されたのです。

 

2018年4月、市営地下鉄が民営化された。

民営化されたら、トイレが改修されピカピカになった。これは維新の会が民営化した実績である、と巷間流布されています。ことあるごとに維新党員や支持者が叫ぶからです。

これは私も、鶴橋の駅で使用してその清潔感にびっくりした体験があったため信じていました。

ところがどっこい、トイレの改修は市営時代にほぼ完了していたのです。

トイレ改修は、2011年平松市長時代に計画されものなのです。

市営地下鉄は平松市長時代に、全国初めて累積赤字を解消し、黒字還元のために「御堂筋線全駅に転落防止策を設置」と「赤字の市バスに30億円を支援」と「トイレ改修」の三点を決定したのでした。

 2011年秋に橋下徹さんが市長に当選すると、

なんと彼は「トイレ改修」だけを継承し、華々しく維新の会橋下市長の実績として喧伝したのです。ご存じのように、赤字バス路線は大幅に廃止、市民のサービスは低下したのです。

 維新の会は、その後住吉病院など公共の市民提供設備や文化施設を次々につぶしていきました。

なにしろ、顧問が高度成長期の経産省元官僚堺屋太一(故人)や新自由主義竹中平蔵高橋洋一などですから、ハコモノ尊重、公共施設縮小を政策の特徴とします。

 市民は、こうした「目に見えない」、「ソフトウェアサービスや資産」などには、あって当たり前の時は気が付きませんが、失ってから初めて困った困ったという事態になって、自分たちの選択に問題があったことに気づくものです。

住吉病院の廃止は、区民の治療サービスに難点がやはり出たということで、民間の病院への売却もうまくいかず、迷走したままだと聞きます。

つづく