みなさまから誕生日のお祝いのことばをいただきました。
心より御礼申し上げます。
しかし年年歳歳、「嘆生日」という様相を呈してきまして、人生の残り年数を無意識に数えている自分を発見します。
誕生日落花の日々を顧みる 至高
たどるべき道もなければ行き着く先もない逃亡、それはどこかの岸辺にたどり着くための逃亡ではない。ボードレールの真の旅人たちのように、旅立つために旅立つのだ。
−レヴィナス『実存から実存者へ』
だが本当の旅人とは、ただ出発のために出発する
人々だけだ。心は軽く気球にも似て
その宿命の手から離れることはついになく
なぜとも知らずに、いつも言うのだ、行こう!と
シャルル・ボードレール『悪の華』所収「旅」より
わたしの宿命に従って、これからも旅を続けることになりそうです。