文芸俳句

新年の挨拶句ー2023年(令和5年)

新年の挨拶句。 初空の青の陰影軍靴の音 いよいよ今年は後期高齢者の仲間入りです。 年齢で、これほど感慨をもった年もなかった。 もういつ死んでもいいのです、と世間様から烙印を押されたような脱力感。 金ばかりとられて、何の役にも立たない現代俳句協会…

銃弾から生まれた岸田新内閣閣僚発表に思う

岸田新内閣の閣僚人事が発表された。 相変わらずの変態チックな顔ぶれだが、 萩生田と二之湯を外したのは、評価できるだろう。 自民党人事などには関心も希望もないから、どうでもよい。 問題の本質は、国民がどこまで安倍を中心にヘドロ化した人脈を排除で…

公園の光景ー父親のハンカチは娘にはとても大きいものだったー。

日曜日は歩行訓練で少し遠征した。 昔住んでいた家の近くの公園に立ち寄ると、若い父親と三才くらいの娘がひっそりと遊んでいた。 声は出さないが、父親は娘を優しく見守り、娘は時々父親の方を振り向きながら、楽しげであった。 水場で娘の手を優しく洗って…

2022年謹賀新年ー初春の一句

望みなき風のなかなる初明り 皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 本年も健康を回復させながら、体力の許す限りでボチボチ書いていきます。 たまには覗いてください。

若者と『美と共同体と東大闘争』読書研究会

27日(土曜日)哲学研究会は、 「美と共同体と東大闘争」(角川文庫)がテーマであった。 院生の日本近代史の研究の一環として資料の読み込みが動機であったようだ。 従って、自分たちが社会的矛盾への変革のコミットメントをする視点ではないから、今一つテーマ…

病状の報告、小説の報告、ドパミン放出作戦!

病状は改善せず、阪大ペインクリニック科の受診を受けることになりました。 結果、病名はない、あえて言えば「慢性腰痛症」とのこと。 痛みが三ヵ月以上続く場合は、そう括るらしい。坐骨神経痛というのは病状で病名ではないようです。 六か月のリハビリを理…

コロナ禍の俳句作りはしんどいなー、最近の作品です!

最近の作品を掲出しておきます。 先ごろ『飢餓陣営』(佐藤幹夫発行)最新号に、福島震災10年記念特集コーナーに、当時の震災俳句10句が再掲載されました。 改めてみると、ことの重大性に対して言葉が追いついていないなとつくづく恥じ入ったものです。 寝たり…

身内の戦死を語らずに死んだ親世代、戦死者をもっと語ろうよ。

過去のドキュメントですが、敗戦記念日に掲載しておきます。 七〇年目の追悼 ラバウルに散った叔父望月重夫 桜川駅を地上に上がると小雨がぱらついていた。一大繁華街なんばの一つ西隣にもかかわらず町は閑散としていた。浪速区反物町を探すために桜川郵便局…

わが従兄叔父佐野実についての追想

もう五月も終わる。この一月ほぼ寝たきりであった。 気力も失せて、友人たちの励ましがなによりの糧であった。 ベンヤミンは、ナチスに追われ逃走のさなか、 深夜聞く友の足音だけが支えだったと書き残しているが、 私もそれに近い感慨をもった。 四月は例年…

宝島社意見広告は素晴らしい!! 一句献呈!!

右翼ビジネスで儲ける出版社の多い中で、出版ジャーナリズムの正統派として、 宝島社の意見広告は素晴らしいものでした。 こうしたジャーナリズムの王道を歩み続ける宝島社とその社員の皆様に一句 献呈申し上げます。 広告の竹槍とあり母の青春 至高

至高の『現代俳句年鑑』(現代俳句協会発行)所収作品

現代俳句協会発行の『現代俳句年鑑』所収の拙句をまとめて掲出します。 理由はこの『年鑑』をすべて廃棄処分いたします。 凍星の呟きいずれも百四十字 もうだめか春暁の核炉メルトダウン 喉もとに集まってくる月夜茸 かくまでの安全神話蝉の殻 大寒のくまな…

断念の果てにくる創作とは⋯3句

ふたたびをわれら闘う寒桜 老いて買う紙オムツ下げ震災忌 団地より寒燈二三老いて坂

「奔」6号掲載内容決定、秀逸力作ぞろい!!

(目次) 2P ■新型コロナ感染症から学ぶこれからのまちづくり 奈良女子大学教授 中山徹 20P ■子安宣邦著『「維新」的近代の幻想』を読む 京都産業大学名誉教授宮川康子 10P ■俳句 大井恒行 1P 今井照容 1P 綿原芳美 1P 大橋愛由等 1P 望月至高 1P ■コロナ禍は…

至高作「2021年現代俳句年鑑」掲載句

2021年「現代俳句年鑑」掲載句。 薄氷(うすらい)の虚空を駆けて無名かな 集まって個々によろめく鶴の声 継ぎめの綻びてゆく六林男の忌 足元の古層にとどき花の塵 二十二才の横顔さくら色して発車ベル

アジア史のなかに漱石『こころ』を読む-子安宣邦講義「『こころ』と「明治の精神」

子安先生の講義、「『こころ』と「明治の精神」(2019.6.15sat.) とても新鮮な話だった。 子安先生は、ちっとも漱石がいいと思わない、しかし文学者になろうとすると、文壇では漱石研究をもっていないと一人前扱いされないのだろうと。 小生は中学…

福田和也著『近代の俳人VOL4-鈴木六林男』-忘備録

福田和也がわが師鈴木六林男に言及している。兜太を取り上げる軽薄な文学者はいるが、六林男を取り上げる識者は少ない。面白いのは、六林男の俳句に魅せられるのは、兜太のようないわゆる進歩派のみならず、保守派からも評価されるところである。保守派とい…

追悼 兜太(とうた)と六林男(むりお)

追悼 兜太と六林男 望月至高 二〇一八年二月二〇日、九八歳で金子兜太が亡くなった。 俳壇は追悼の言辞に溢れた。長く現俳協や朝日新聞や角川俳句に君臨してきたのだから、当然と言えば当然だろう。兜太と接したのは二〇〇三年現俳協の名古屋で行われた俳句…

添田馨著『クリティカル=ライン』は現代詩批評の高峰だ!

添田馨著『クリティカル=ライン』をやっと落手。とても美しい装丁で好感がもてる。 目次をみるだけで、書の密度がずっしりと伝わる。今は流行りの「すごーい」が思わず口をつく。 目につくところをさっと読んでみるが、難しい。まさに詩人なんだろう、ことば…

半世紀ぶりに『世界』を買ってしまったー

半世紀ぶりに『世界』など買ってしまった。 最後に手にしたのは大学二回生頃だったかな。 昔の胸に響かないアカデミシャンの論文ばかりだったものが、少し柔らかく面白くなっているように思う。 四方田犬彦の『映像世界の冒険者たち』というシリーズが連載さ…

老人の淋しさについて。

暮れなずむ車窓に寒林が薄い影となって後方へ消えてゆく。 外気は冷えている。朝から年一度の70歳以上の無料検診に行き、血を抜かれた。 行きつけのクリニックで看護師さんは何人かいるが、長年行きつけのところだからみんな優しくしてくれる。 変に老人扱い…

謹賀新年

明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いします。 いよいよ、改憲選挙、消費税率値上げ選挙、辺野古強硬政策、皇位変更などなど日本の大きな転換の年となります。 身を引き締めていきたいと思います。 辺野古の埋立る海、遠景はキャンプシュワ…

告知、『奔』2019年,新春号発行間近

『奔』2号春号、確定しました。 ❶沖縄特集 (1)俳句 残夢 安里琉太 家族の墓 親溜ちゅうしん 月日の光 豊里友行 沖縄吟遊 望月至高 (2)批評 「沖縄」の俳句について 安里琉太 俳句の自立ー琉球弧の視座から 大橋愛由等 時を縫い続ける名曲 相思樹の曲 ローゼ…

文庫版で3年ぶりに再販!!―佐野眞一『唐牛伝』小学館

よく売れました、ついに出ました。小学館編集者と佐野眞一氏より文庫版『唐牛伝』を拝受、感謝に耐ええません。単行本が、3年を費やして大幅に追加加筆し、1.3倍になっています。消えていこうとする昭和の「偉人」たちを佐野氏は哀惜をもって何度も何度もな…

『新潮45』休刊の俗説批判を斬る

新潮社『新潮45』の休刊は、社長の釈明はギリギリ踏みとどまった点では評価される。しかし何をどういう理由で休刊したのか、休刊の後はどうするのかよく解らない文章だ。識者や「新潮利権作家」らの批判や内部抗争も解らないではないが、私のようにもう長く…

三島由紀夫の本当の目的はこれだった! ―歴史の真実は半世紀かかる。

三島由紀夫は、最終的に皇居突入により、昭和天皇の誅殺を計画していたーということが真実のようだ。鈴木宏三の緻密な論証は、推理として仮説だと断っているが、ほぼ間違いないものと思える。 三島の思想を深奥で理解できている者であれば、ほとんど同意でき…

『奔』創刊の紹介が「大井恒行の日日彼是」にアップ

ブログ「大井恒行の日日彼是」 http://ooikomon.blogspot.com/2018/08/blog-post_24.html に句誌と評論『奔』の紹介を掲載してくれている。大井氏には、感謝、多謝です。大井氏は、この創刊号の招待作家として寄稿してくれた。 故六林男の下に居た頃『豈』編…

句詩と評論『奔』創刊号のお知らせ

個人誌を創刊しました。非売品です。俳句時事評論原理的論文当ブログに掲載したものから、Facebookで識者に評価いただいたものを、加筆したものとなっています。

ああ、中川智正死刑執行の日に届いた中川の「希望」

オウム真理教麻原彰晃以下幹部7人が一斉に絞首刑が執行された日。 期せずして、中川智正と二人の俳誌「シャムセッション」を発行している江里昭彦氏(俳人・京大俳句会最後の編集長・上野千鶴子友人)より、同人誌と礼状が届く。 「ジャムセッション」は、江里…

虹の彼方へ―大道寺将司追悼集会(2018,6,29)

大道寺将司は、自分の罪と獄中で向き合ってきた。 支援者たちに、死後の一切の追悼をして欲しくない旨の遺言をしていた。 しかし、彼の誠実な人柄を愛する人たちが、最後の別れをしたいと密やかに追悼の会を催した。 150名ものゆかりの人たちがつどったよう…

俳句弾圧事件不忘の碑―朝日新聞マブソン青眼インタビュー記事

朝日新聞阪神支局の崔記者が俳人青眼マブソン(仏人)のインタビュー記事を送ってくれた。 俳句弾圧事件不忘の碑建立の発起人である。(愚生は二月にアップしているので参照願いたし) マブソンについては記事の通り、付け加えればモデルのような奥さんと女児が…