至高作「2021年現代俳句年鑑」掲載句

2021年「現代俳句年鑑」掲載句。
 
薄氷(うすらい)の虚空を駆けて無名かな
集まって個々によろめく鶴の声
継ぎめの綻びてゆく六林男の忌
足元の古層にとどき花の塵
二十二才の横顔さくら色して発車ベル