思想

沖縄祖国復帰50周年、『日米安保と沖縄コメンタール』上・下

日米安保と沖縄コメンタール 前篇(敗戦〜60年新安保条約) 望月 至高 この稿は、 前篇 敗戦〜60年新安保条約 後編 72年沖縄復帰と日米安保 この二篇で構成されている。あくまで法的構成をみていくもので、政治史ではない。 沖縄は第二次大戦後の理想主…

ウクライナ戦争の難しさーどこから手をつけたらいいのか?

戦争に含まれている粗野な要素を嫌悪するあまり、 戦争そのものの本性を無視しようとするのは無益な、それどころか本末を誤った考えである。 (クラウゼヴィッツ『戦争論』) 「額に汗して汝のパンを摂れ」という命題が真実であるのと同様に、「闘争において汝…

ウクライナの犠牲を無駄にするな!九条の内向き一国平和主義からインターナショナリズムへ飛躍させよ!

ウクライナの地獄の惨状がますます進行している。 半世紀前の満州で起きた、ロシアの侵攻と無差別虐殺、婦女強姦、金品強奪、捕虜強制連行と非人間的強制労働などが、改めて想起させられる。 軍隊は全て狂暴であるとは言え、特にロシアや日本の兵隊が、国外…

元外務省職員のウクライナ戦争歴史解説ー忘備録

ロシアのウクライナ侵攻-問題の所在と解決の道筋- 浅井基文 元外務省職員 現在大阪法経大客員教授 3/62022 ロシアがウクライナに軍事侵攻したことはショックだった。日本、米欧ではプーチン・ロシアに「専制主義」「全体主義」「権威主義」のレッテルが貼ら…

豊中市長選に維新の会は候補者擁立ができない!そして日本的平和言説の感傷。

豊中市長選に維新の会が候補者を擁立しないとのこと。 市長になりたがっている市議が、評判悪くて無理だと判断したという噂だ。 維新自身が評判悪く、無理だというのだからかなりひどい奴なんだろう。 退職させられた池田市長のように、サウナ持ち込んだり、…

ゼレンスキーは悪人か?ー日本的左右平和論者の空虚さ。

平和論者の論理はとても日本的で面白い。 ウクライナ国民が死んでいくのは、ゼレンスキー大統領が悪い。 ロシアに降伏してでも早く停戦すれば、戦死者はなくなり平和になる。 国民の基本的人権を守らないゼレンスキーも悪い、英雄視すべきではない。 例えロ…

戦争の悪と国家の悪ーウクライナVSロシア戦争論評の混乱

ウクライナVSロシアの戦争論評に混乱が見られる。 管見の限り、戦争の悪と国家の悪が、国家対国家のレベルだけでかたられているためだろう。戦争と国家の両軸で語られていないせいである。 私が問題にするのは、ウクライナもロシアも戦争をしている限りどっ…

ウクライナ戦争ー感傷ではなくどの水準で視ていくべきか?

ウクライナはよく闘っている。男は闘うが、女は15%が軍に参画している。しかし多くは子供をつれて逃げる。 別れのシーンは、悲嘆に満ちている。 男だけ総動員法で銃をもち、女は逃げる。 安物のジェンダー論者は文句いわないのか? 女も総動員法の対象にせよ…

ウクライナ・ロシア、権力嫌悪からする両者とも悪とする反戦言説のシニシズム

再度言いますが、面倒くさいから簡単にメモします。 前2回と続けて読んでください。 明かにウクライナを支援したいと思っていますが、理由は内戦ではない、ロシアのクリミヤに続く正規軍の侵略であるということ。 戦争が起きたとき、悪として倫理の準拠点は…

ウクライナの国民はどうしたいのか?国家には様々な問題を内包するが、それをもって戦争を肯定すべきではない!

ウクライナが、総動員法で男性を国外退去を禁じた点、 火だねのEU加盟をこのさなかに申請した点、 これらをもってウクライナ大統領が問題だということは「原理的」には言える。 但しそれは他人事として、特に国家=暴力装置単純化論でしかないオールドレフト…

ウクライナVSロシア、なぜプーチンが「悪」であるのかーどの視点でそう言えるのか

久々に「痛ましさ」という感情がこみ上げてくる。 ウクライナの人びとの悲痛な声と、着の身着のままの逃避映像を見ていると、改めて国家や大衆の存在様式について考えざるを得ない。 国家はそれ自体が仮想敵を内在させている。 国家はしたがってその政体によ…

ロシアのウクライナ侵略ー他人の不幸は蜜の味としていないか?

他者の不幸は蜜の味、ツイッターでもどこでも、他人ごとですから自分の国際情勢の読みを自慢げに展開しています。 自分がどれほどの情報通であるか、自慢するのだが、つまるところはプーチンとバイデンのどちらが悪い奴というレベルに落ち着く。 どちらが謀…

ロシア、ウクライナ侵攻ーヨーロッパの苦悩と知の蓄積

フランクフルト学派のホルクハイマーやアドルノより少し後の世代として、ハーバーマスが登場する。 彼は、マルクス主義を色濃くにじませるフランクフルト学派を批判的に継承していく。 すなわち、「コミュニケーション的行為」という概念をもって、市民的公…

後進性を露呈するオリンピック報道と近代資本主義の渋沢栄一の評価

不快なことが日々オンパレードで、書くのもおっくうになってしまう。 北京オリンピックの時代錯誤的報道等には、太田監督が辟易している心情を吐露していたので、もう全く同感で、小生が書くこともなくなった。 われらが世代は、高度経済成長を経験し、日本…

斉藤幸平VS星野リゾート代表対談「『人新生の「資本論」著者「勝手に」SDGs』」忘備録

星野氏×『人新世の「資本論」』著者 「勝手にSDGs」の真意 星野リゾート代表と大阪市大・斎藤幸平准教授、大いに語る(前編) 2022.1.1 5件のコメント 中沢 康彦 日経ビジネス シニアエディター ?ギフト 印刷 ?クリップ 全国で旅館やホテルを運営する星野リ…

『飢餓陣営』VOL54でました!面白論稿満載!

哲学の師西研氏と同じ号に掲載されました。 斎藤幸平「人新生の『資本論』」の評価をめぐるいくつかの論稿、 などなど 面白論稿満載! 飢餓陣営VOL54 哲学者西研(東京医大教授)論稿 飢餓陣営VOL54秋山至高(俳人・批評家)論稿 誌問い合わせ先、編集工房飢餓陣…

優性思想について考えるー市野川保孝東大教授(社会学)於れいわ新選組での講演

命についてのレクチャー 講師:市野川容孝先生「優生思想について考える」2020年8月19日 投稿日: 2020年8月25日 投稿者: れいわ新選組 2020年8月19日に党内で、命についてのレクチャーをオンラインで開催いたしました。 今回の講師、市野川容孝先生より、読…

若者と『美と共同体と東大闘争』読書研究会

27日(土曜日)哲学研究会は、 「美と共同体と東大闘争」(角川文庫)がテーマであった。 院生の日本近代史の研究の一環として資料の読み込みが動機であったようだ。 従って、自分たちが社会的矛盾への変革のコミットメントをする視点ではないから、今一つテーマ…

小林著「平成令和学生たちの社会運動」討論と警職法改訂へのシンポジュウムーzoom会議にて。

昨日(土曜日)は、 哲学ローカルトレイン研2時間、 警職法改訂へ「安永健太さんの悲劇を繰り返さないための提言」4時間半、 の二本をこなした。 ベッドで寝たり起きたりなので、何とか乗り切りました。 長くPCを打てないので簡単にメモしておきます。 ①哲学 …

警職法改訂を!!安永健太さん虐殺の悲劇を繰り返さないために!!

岩永直子記者がいい記事を書いている。見直した。 安永健太さんの警察官による「職務執行」に伴う「保護」(施錠殺害)事件である。 警職法による合法として事件は葬られた。 悪法名高い警職法の改訂を、全面的にすべきであろう。 また、これに関連して、精神…

斉藤幸平の「脱成長」概念についての俗流批判へ覚書

斉藤幸平への批判に、脱成長では人類社会そのものが行き詰まる、安易すぎるという批判が俗流批判として出回っている。それはまさに斉藤が批判するケインズ主義脱成長論であって、斉藤はそのような安易なことを言っているのではない。晩年のマルクスの解析か…

内田樹氏天皇制転向論についての「おやおや、安易な道を行きますな」と感心するの巻。

人気物の思想家が、庶民が気づかないうちに天皇制に対して転向している場合がかなり多い。 いまのリベラル派と言われる「識者」「政治家」のほとんどはそのたぐいだと思っていてよい。 批判をすると自分にかえってくるので、触らぬ神にたたりなしで、スルー…

病状の報告、小説の報告、ドパミン放出作戦!

病状は改善せず、阪大ペインクリニック科の受診を受けることになりました。 結果、病名はない、あえて言えば「慢性腰痛症」とのこと。 痛みが三ヵ月以上続く場合は、そう括るらしい。坐骨神経痛というのは病状で病名ではないようです。 六か月のリハビリを理…

身内の戦死を語らずに死んだ親世代、戦死者をもっと語ろうよ。

過去のドキュメントですが、敗戦記念日に掲載しておきます。 七〇年目の追悼 ラバウルに散った叔父望月重夫 桜川駅を地上に上がると小雨がぱらついていた。一大繁華街なんばの一つ西隣にもかかわらず町は閑散としていた。浪速区反物町を探すために桜川郵便局…

精神障碍者の犯罪についてのコメントと左派リベラルの沈黙

【コメント1】 統合失調症の飯森被告への判決が出た。 大変むつかしい判決だったことだろう。 責任の所在は、あくまで被告人自身の心と心理の動向であるから、本人主張と健常者のみる外形的行為の連続性によって判断するしかない。 しかし、統合症患者は、病…

書庫の整理と、太田昌国さんを大好きな青年の話。

なんやら急遽できた祝日があり、 政府の中学生並みのドタバタ劇があり、 日本のエリート層の劣化を反吐が出るほど見飽きた。 小銃一丁あれば、何事かをせずには心が落ち着かないような日々だ。 もう生きたって10年足らず。 1967年だったか、由比忠之進(漢字…

朗報二つ!!塩野義のワクチンを待望する!長尾和宏医師のイベルメクチンによる患者救済!

コロナの世界的悲惨さのさなか、朗報である。 後発ながら日本の製薬会社が本格稼働し始めた。 塩野義製薬が、来年一月から6000万人分のコロナワクチンを提供できる予定だと発表。 塩野義は、竹田薬品とともに日本のウィルス関連の製薬ではトップである。 日…

先輩畑安次(金沢大学副学長・故人)の追憶

そうでした、先輩の金沢大学副学長は 畑安次でした。 名前を間違えたが、同じく同志社大学同法会の先輩津森和治氏が指摘してくれました。 畑安次は、二つ上の、フランス語のよくできる人だった。 博士課程で憲法を専攻し、学部時代から数々の論文を発表して…

老人の欲望、残すことと見たり。

病気をしても、人の繋がりからいい出会いがまたあるものだ。 木村真市議(森友学園問題弾劾リーダー)に電話して、簡単な荷物運びをしてくれるような人はいないか頼むと、 今来ているよ、ほら、といって電話を変わったてくれた。 それがS青年(阪大卒・35歳)だ…

新規感染者とワクチン接種率のG7比較-日本の問題点

この上先生の研究所のグラフを見て、どう了解できるだろうか。 眼につくのは、イギリスのワクチン接種による急激な感染抑制であろう。それはアメリカにも言える。 自由主義先進国との比較の限りでいえば、日本は「大したことはない」ということになる。 なの…