大熊一夫監督『脱・精神病院への道』完成❣認知症で入る前に観ておこう❣

たいしたジャーナリストがいたもんだ。

いまや、精神病患者の人権を生活感覚の一部に取り込めていないリベラルモドキが多い中で、大熊一夫さんの着眼は、政治主義ではなく、まさに全共闘的闘いとして、政治社会的闘争として、日本社会の根底に錘を下すものである。

そして、この人の思考の強靭さは、精神病院は必要なものだと思っていた、しかしオランダやイタリアの例をみて、なくても当たり前なんだと変わったという告白ができる勇気だ。

やっと、統合失調症の何たるかも知らない団塊世代や、氷河期世代が、認知症という精神疾患が生活の中に入り込んできて、右往左往しているのが現況である。

せひ大熊さんのこの映画をみて、自分の意識の遅れを反省しつつ、看護者の不足にあえいでいる、またそれゆえイライラで暴行事件が多発している現状を変える一助にしましょう。

貴方の親が、またはあなた自身が認知症でいつ精神病院へ捨てられるか分かりませんよ。

潜入して知った「精神病棟は人間が捨てられる場所」…闇を暴いた伝説の記者が今なお訴える「日本でもできる」:東京新聞 TOKYO Web