ついに映画化か⁈『桐島です』(「東アジア反日武装戦線」)の映画化の報❣

22日『狼をさがして』上映会講演会以後、関係事案についてはFacebookに毎日コメントは書いているのだが、多忙を極めていてブログに清書できていない。

前後するが、本日分をとりあえずアップしておこう。

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先日、四方田犬彦の『モーロ事件と枢軸国』(文藝春秋2024.10月号)で、枢軸国からは戦後過激な武装闘争グループが生じてきたということを取り上げ、
四方田が、イタリアには「モーロ首相誘拐暗殺事件」を取り上げたマルコ・ベロッキ監督『夜の外側』のような良質な映画を創る映画人がいるが、日本いるのか、と投げかけていた。
これに私は安易に日本にそのような勇気ある映画人などいないよ、と一笑に付した。
どっこい、いたようである。
もちろん、この8月上映であったらしい『夜の外側』を観ていないし、質の高さは、四方田の眼力に依存すしかないのだが、日本の映画も匹敵できるのかは、当然分からない。
 しかし、やっとか、という私の感慨は胸躍るものがある。
東アジア反日武装戦線「狼」の大道寺将司の義妹大道寺ちはるさん(救対連・死刑囚接見人)の報告では、勇気ある映画人は高橋伴明監督、松尾亜貴脚本のコンビとのこと。
題名は『桐島です』。
先日の『狼をさがして』の上映会でも述べたが、日本の革命運動=組織論に転回点をもたらした、それは現在の世界的な先進国社会運動の起点になっているということである。
もちろん、それは当時の高度先進資本主義国では共通していた。
これは、当事者意識をもって、「東アジア反日武装戦線」を分析しないと分からないだろう。
何のことかは、ここでは言わないが、その先進性が階級と政党が直接結びつかなくなった政治を生み、シングルイシューの社会改良運動の成果を生んだと思っている。
確かなことは、先進国革命に日本的ボルシェビズム方式の無効を明らかにしたことである。
まさに、フーコーの出てきた時代、「大きな権力」から「小さな権力」に移行する時代に相即していたと言えるだろう。
『桐島です』の映画は公開は未定であるが、『彼は早稲田で死んだ』のような駄作でないことを切に願う。(了)