見る前に飛べ−民主党マニフェスト叩きの愚

ネットでもTVのあほコメンテイターも物知り顔で、今までの自民党御用評論家や学者の言説を受け売りして、民主党マニフェスト叩きの大合唱である。


もはや趨勢は自民公明の大敗北が既定事実化されているにも拘わらず、この後に及んで自民公明の意地汚い民主党攻撃は、そこまでお前たちは品格も恥も知らなかったのかというような言動ばかりである。


あい変わらずダメ国民もまたも騙される愚を犯そうとしているが、モノゴトは単純化してみるのが一番本質を穿つときがあるものだ。


まず膨大な今の国家の借金は誰がつくったのか?
自民公明に決まっているじゃないか。

(参考:植草一秀「知られざる真実」http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/ )


民社党案は財源が曖昧である、無責任だという自民公明に言う資格はない。
まず、自民公明は国民にこの不始末を謙虚に反省して、その上で過ちの原因を明確にしたうえでなければ、他党を批判できないのは子供でも判る理屈だろう。


原因はこれこれの政策の見込み違いでした、ゆえにこれからはこういう防止策で間違わないようにします、というなら聞く耳を持とう。


こういう真面目な態度がない限り、今はもう何を言っても自民公明なんかの言うことは、デタラメにしか聞こえないという国民心理が一向にわかっていないのである。


従って、民主党が官僚や族議員の無駄遣いに手を入れて、それでも財源不足なら、消費税を上げたらいいことである。


だってそうだろう、自民党になっても消費税はどっちみち上げるんだから、民主党が上げたっていいはずだ。


要は、自民党がやらないことをしようとしているわけだから、マニフェストが全うできなくても何ら問題ない。
自民公明が同じことをするよ、というなら話は別だ。しかし、民主党と同じことはできないわけだから、万一民主党ができなくても何の問題もない。


民主党政権のときに、ただ自民公明が不在だったというにすぎないのである。同じことをするよというなら、ああ民主党はヤッパリできなかったのね、じゃあ自民公明にさせればよかったということになるわけだが、最初から自民公明はできないわけだから比較しようがないわけである。


こういう単純な理屈がわかっておらず、物知り顔に自民公明もダメだけど、民主党もここが不安だ、などと言って、さも客観性やら中立を装いながら金稼ぎしている電波芸者は引っ込んでいろと言いたい。



数字なんか挙げて比較しなくても、モノゴトの本質は事象の単純化でハッキリするのである。数字なんか細々あげてもっともらしい何処に数字自体の信憑性があるか確認できもしないくせに、そういう輩は大方ペテン師だから気をつけた方がいい。


民主党が政権に実際についてみないと、財源問題の詳細は解らないところがあるというのには根拠があるのである。


例えば財務省の簿記は相変わらず単式簿記で、米国債が実際いくら買われているのか判らないのだ。財務省がコレだけという報告を鵜呑みにしているにすぎない。

(参考:逢坂誠二民主党議員ブログhttp://kaibutukun.at.webry.info/)


一事が万事そんな状態の中でこれから一つ一つ事実を明確にして、その上で手を打っていくわけだから、まさに明治新政府の西郷や木戸が右往左往して国家を形成した状態に近いと思っておいた方がいい。
しかも当時にはいなかった官僚が、「高度で優秀な」頭脳集団として行く手に立ちふさがってくれるわけだから、これは国民も腹を据えてかからなければならないということである。


自民公明程度の不祥事には眼をつぶるというのはそういうことが見えているからである。

 (参考:永田町異聞  http://ameblo.jp/aratakyo/ )