二十年間原発の現場の技術者として働いてきた平井憲夫さんの報告です。
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今、東電の福島第一原発第二号機トラブルのダメージについて記者会見が続いています。
20:00時点で、炉内水位が、一旦は海水注入で半分ほどまで回復したのだが、炉内圧力を下げるための水蒸気輩出弁が故障して閉じたままとなり圧力が高まり、炉心(燃料棒)が完全に露出したそうです。
これはいわゆる高温による「空焚き」状態となり、炉心が溶け、最悪のシナリオでは炉内の臨海による爆発が起こる状態に至ったということのようです。
別の方法で炉内減圧のための蒸気抜きを試みるそうですが、濃度の高い放射能が空気中に輩出されます。
広範囲に放射能汚染されます。またオペレーション技術者や自衛隊員の被爆はさけられない事態となりました。
外国メディアは政府が真実を伝えていないと批判していたようですが、この最悪のシナリオはあり得ないと言及をせず、国民の被爆回避対策を全く執らないこのことだったのかと今理解できます。
今夜が正念場です。なんとしても爆発事故を回避するようオペレータの奮闘を祈るしかありません。ほんとうに祈るしかないのが国民です。
原発にこれほど無知だったことを反省しています。
ジャーナリストの岩上安身氏が薦めていた平井憲夫さんの原発半生を読むと生々しい実態がよく解ります。
原発がどんなものか知ってほしい(全)
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page5 平井憲夫
私は原発反対運動家ではありません
私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。1.私は原発反対運動家ではありません
2.「安全」は机上の話
3.素人が造る原発
4.名ばかりの検査・検査官
5.いいかげんな原発の耐震設計
6.定期点検工事も素人が
7.放射能垂れ流しの海
8.内部被爆が一番怖い
9.普通の職場環境とは全く違う
10.「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
11.だれが助けるのか
12.びっくりした美浜原発細管破断事故!
13.もんじゅの大事故
14.日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
15.日本には途中でやめる勇気がない
16.廃炉も解体も出来ない原発
17.「閉鎖」して、監視・管理
18.どうしようもない放射性廃棄物
19.住民の被曝と恐ろしい差別
20.私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
21.原発がある限り、安心できない著者 平井憲夫さんについて
なお、福島第2原発3号機は、過去に事故を起こしており、運転反対を求める株主住民の差し止め訴訟が起きています。
【朝日新聞掲載キーワード】より
沸騰水型炉(BWR)で出力110万キロワット。85年に営業運転を開始した。原子炉メーカーは東芝。89年、原子炉に冷却水を送り込む再循環ポンプが溶接不良により破損し、原子炉圧力容器内に落下する事故が発生、運転が1年10カ月止められた。この事故を受け、脱原発運動を進める株主らが運転差し止めを求める訴訟を起こした。01年には、炉心隔壁(シュラウド)にひび割れが見つかり、その後、兆候は97年からあったが、国への報告がなかったことが明るみに出た。また、03年には、停止中に、1本の制御棒の上端部で4カ所にひび割れが見つかっていた。
http://kotobank.jp/word/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%8E%9F%E7%99%BA3%E5%8F%B7%E6%A9%9F
( 2007-03-21 朝日新聞 朝刊 福島中会 1地方 )
ウェブサイト「ふくしま原発40年とわたしたちの未来」は地震の起こる約一月前東電への申し入れ書を掲載しています。彼らの危惧が現実のものとなってしまいました。
福島第一原発1号機の40年超運転に反対し情報公開と県民説明会の開催を求める申入書
投稿者: saeko2011年2月26日 1:43 AM
廃炉 | 県内の動き.2011年2月23日、東京電力に対し、「福島第一原発1号機の40年超運転に反対し情報公開と県民説明会の開催を求める申入書」が提出されました。福島第2原発で12団体の代表5名が東電広報部に手渡したものです。
脱原発福島ネットワーク
________東京電力株式会社 社長 清水 正孝 殿 2011年2月23日
福島第一原発1号機の40年超運転に反対し情報公開と県民説明会の開催を求める申入書
貴社福島第一原発1号機は、3月26日に営業運転開始40年となり、当初の設計寿命を迎えます。国は、原発の高経年化対策として、運転開始30年を超える原発は通常の定期検査のほかに、10年毎に安全性の評価と点検などの保全計画策定を事業者に義務づけており、貴社は、昨年3月、最長60年まで機器・構造物を現在の保全活動継続で維持できるという技術評価書を国に提出し、2月7日、これを審査した経済産業省原子力安全・保安院が今後10年間の運転継続を認可しました。
これまで、日本原子力発電敦賀1号機と関西電力美浜1号機が40年を超えて運転を続けており、敦賀1号機は6年、美浜1号機は最長10年運転した後は廃炉にする方針を明らかにしています。しかし、福島第一原発1号機は、廃炉の方針を示しておりません。福島第一原発では、今後10年以内に、2〜6号機のすべてが営業運転40年を迎え当初の設計寿命を迎えますが、老朽化と設計寿命を超えた長期運転は、事故のリスクをますます拡大することになります。
貴社がどのような見通しで福島第一原発1号機の40年超運転を実施するのか、設計寿命を超えて運転することの合理性と安全性に対して、福島県民は大いに不安を感じています。事業者である貴社は、当初の設計寿命40年を超えて長期運転に入る事態を重く受け止めるべきです。
その上で、福島第一原発1号機の「高経年化技術評価等報告書」を住民・県民に情報公開することはもとより、経済産業省原子力安全・保安院の審査で指摘を受けた、原子炉圧力容器の中性子照射脆化に対する健全性評価や水位計装ノズルの応力腐食割れに対する耐震評価、さらには10年前の報告書の中性子束計測ハウジングの耐震評価でのS2地震発生時の亀裂安定性評価が亀裂安定限界応力に対する発生応力の比が0.98であったことと、今回の「水位計装ノズルの応力腐食割れに対する耐震評価」の関係などを明らかにして、事業者としての説明責任を果たすべきです。
この際、住民、県民に直接説明する場をつくり、設計寿命を超えて長期運転することの合理性と安全性の根拠を説明すべきです。住民、県民の合意もないまま40年超運転を強行することは、許されません。効率優先で稼働率アップのために老朽炉を長期運転で酷使することは、安全性を犠牲にするものです。わたしたちは、以下申入れ速やかな回答を求めます。1、福島第一原発1号機「高経年化技術評価等報告書」を公開し、県民への説明会を開くこと。
1、原子力安全・保安院の審査で指摘を受けた原子炉圧力容器の中性子照射脆化に対する健全性
評価や水位計装ノズルの応力腐食割れに対する耐震評価の情報公開と説明を行うこと。
1、長期運転に伴う使用済み核燃料の保管および放射性廃棄物対策について明らかにすること。ストップ!プルトニウム・キャンペーン 脱原発ネットワーク・会津 脱原発福島ネットワーク
とめようプルサーマル!三春ネット 福島原発30キロ圏ひとの会 双葉地方原発反対同盟
STOPプルサーマル!ふくしま ふくしまWAWAWA−環・話・和ーの会 「沈黙のアピール」
福島県自然保護協会 みどりの未来・ふくしま MMMの会連絡先:いわき市鹿島町久保於振1-2 TEL:0246-58-5570
http://hairoaction.com/?p=70
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