仮設住宅 腐敗臭に被災者不安

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人間の感覚器で個人差の最も激しい器官は鼻、臭覚だ。

昔人間も狼などと同じくらい臭覚は発達していた。退化して、個人差も大きくなったようだ。

私はかなり敏感で、悪臭には過敏すぎて、生活にも支障をきたす場合がある。
とくに、周囲の人達に煩がられて、疎んじられることしばしばだ。

だからこの記事にある被災者の苦しみはよくわかる。

騒音問題はしばしば裁判になり、程度を計測する方法も基準も認知されて解決されるケースも多い。

だけど、悪臭訴訟は殆ど聞かないし、周囲に訴えてもそれくらい我慢しろよで抑え込まれてしまう。体験から言ってもだ。

前のマンションを売る直接のきっかけは、隣の韓国人の毎晩の焼肉ニンニクの臭いだった。それも決まって毎晩10時から始まる。
揉めるのも嫌だし、相手の生活文化を否定するのもためらわれたから、家内も賛同してくれたから思い切って売った。3500万円の損だったが、後悔はしていない。

話を戻す。
恐らくこの悪臭はハンパではないはずだ。
阪神大震災の折も、独特の悪臭が蔓延して、外から支援に入ったひとたちを悩ました。

或いは、戦後のドブ板スラム街を知る私には、あの1時間もいたらクラクラする生活の腐臭がよみがえる。

被災者は、けなげに弱い立場だから、少しぐらいは我慢しなければと耐えている。
文化的で健全な最低限の生活を保障する義務は政府にある。

この悪臭問題をたがが臭いだと軽んじるべきではない。
洗濯物のお日さまを一杯ふくんだ爽やかな匂いや、初夏の青葉の匂いをのせた風を深呼吸するなどの当たり前の生活こそが、いまや当たり前でなくなってしまっているのだ。

製薬会社や土建屋は、知恵を絞って腐臭除去の支援をして欲しい。