大阪市長選挙橋下徹くん批判ー内田樹さんに加担せよ!

温厚なたっちゃんが、かなりハッキリ橋下くんを批判。大阪市長選挙が教育制度問題を軸に展開されるからなんだが、たっちやんは一連の国歌斉唱起立条例とかで危機感を強めているようだ。
私も、知事になりたてのころ、幼稚園のお芋畑を収穫まで待たずに土地強制執行したときから、橋下くんはなにか学校や教師にトラウマを持っているなと思ったものだ。
橋下くんは、歴代の無能知事たちに較べればマシだ。しかし決定的に無能よりダメだと思うのは、司法試験ばかで、政治家の資質、つまり権力の保持への恐れや自戒や抑制を持たない点である。青年期この世の不条理に悶えマルクスやカントや吉本隆明などを読んで世界認識と歴史的文脈を持ち得なかったないのではないのだろうか。つまり歴史認識の切断であり、戦後理念の核心部分において保守でもなく歪曲された俗悪右翼イデオロギーしか感じ取れないのである。

極めて条文解釈的で、それは行政統治の文脈でしかない。だから、人よりも制度、人よりも法的=国家権力統治に判断が傾いてしまう。
制度は変えざるを得ない場合もあるが、しょせん政治理念のハコモノにすぎない。中身(政治理念)が問題なのだ。
政治が多様な考えを包摂しつつ反対意見に対して抑圧的にならないこと、つまりひとりひとりの市民により添えるかどうかということだ。
特に教育や医療は、市場や効率主義に親和的でない。内田樹さんの教育論は長年の教員経験をもとに専門家として傾聴に値する。じっくり反対意見を検討してみることだ。
もちろんわたしも橋下くん同様いまの教育がいいなどとは思っていない。しかし小泉=竹中構造改革でわたしたちは誤った。だれしも政治や社会がおかしいと思ったが、改革で更におかしくなった。つまり入口論で共感し出口論でまったく違ったということだ。
国民や市民の方を向いた改革なのか、企業の生産効率や金融市場自体の活性化や官僚の既得権益の延命だったのかとの違いだったのである。
時間をかけて検討すべきだろう。

橋下知事が人事評価の厳格化や処分基準の明文化をめざした「職員基本条例案」について「公務員悪玉論から入っているが、行政組織が動かなくなるメッセージでは絶対失敗する」と条文修正の考えを示した、そうです。条例案を起草した維新の会のメンバーの「説明が不十分」だった、と。
web • 11/10/21 10:48
「僕のマネジメントが不足だったのか。反省している」そうです。教育基本条例についても、維新の会の議員たちが内容を誤解していたそうで、これからは「僕が直接メッセージを発信する」そうです。
web • 11/10/21 10:50
ということは、ダブル選挙の中心的な論争点になるはずの職員基本条例と教育基本条例はどちらも「維新の会のメンバーが知事の意向を誤解して起案したもの」だというふうに聞こえるんですけど・・・そういうことは、発表してすぐに気がつくものじゃないんですか?ふつう。
web • 11/10/21 10:51
条例案提出されたの9月です。この一月のあいだ、知事は「そこに何が書いてあるのか知らない」ままに、条例案についてメディアでその意義について語ってきたということなのでしょうか。それはありえないと僕は思います。
web • 11/10/21 10:54
この期に及んで、二つの条例案に対する世論の逆風に気づいて、「これは私が書いたんじゃない。もっと違うことを言いたかったのだが、維新の会のメンバーが(不注意だか愚鈍だかの理由で)私の言いたいことを誤って記したのである」というエクスキューズを始めた。
web • 11/10/21 10:55
それで納得する人もいるでしょうけれど、いちばん納得できないのは「知事の真意を理解できないほどに無能力」とされて、責任をおしつけられた維新の会の諸君ではないのでしょうか。自分の「兵隊」に責任を押しつけて、自分だけ逃げ出す指揮官にこのあと何人ついてゆくのか、興味があります。
web • 11/10/21 10:57
以上内田樹Twitterより。