安倍総理の中国軍レーダー照射「事件化」を煽るマスコミ

前回、安倍総理のおおよその企みを書いたが、それを裏付ける証言が出た。
安倍晋三という政治家やとりまく属米右翼・米戦争屋(ナイ、アーミテージ等)のいままでの動きをウォッチしてきたものには簡単に企みを推察でき、マスコミがことさら煽れば、ああまたやっているかと誰しも思うのである。

しかし、それらはメデイァリテラシーのない印象操作に乗りやすい国民への説得性としては難しい。なにしろ一定の歴史認識と官僚の動きという裏部隊を頭にいれておかなければならないからだ。

しかし、今回元自衛隊幹部から、証言がでてみればどんな間抜けで善良な国民でもいくらか考えるだろう。
その元自衛官とは、元阿久根市市長の竹原信一氏である。彼は防衛大学から航空自衛隊左官クラスとして任官。同期に佐藤自民党議員がいる。

とりあえずここでは竹原氏の市長時代の評価には論評しない。

氏のブログ「住民主義」の安倍政権のレーダー照射事件に関する証言である。改めて、やはりな、そうだろうという当事者として内情を熟知した元自衛官の証言という点である。

報道が中国との緊張を喧伝していますね。
レーダーをロックオンしたかとかなんとか、「今までロックオンされたことないのか」を報道していません。私が自衛隊にいた頃、自衛隊機がソ連機から「ロックオン」どころか、機銃を向けられても騒ぎになったことはありませんでした。日本のミサイル基地からは適当にロックオンをやったりもしていました。全然大したことではないのです。 まったく大したことではないのに芝居をやっている。
(略)

総理大臣が先頭に立って対策を取っているかのように見せています。急ぎ足で歩く姿も頼もしい。
でも、「あ〜アホくさい、イヤラシイ」。自民党は『利権党』だから戦争産業界が期待するのです。
どうでも自衛隊に戦争をさせたい人たちが騒ぎを作っています。偶発的に起こる戦争などありません。歴史教科書は嘘だらけ。現場は騒ぎにする権限はありません。国にやる気がなければ完全無視です。日本は報道管制下にあります。中東への自衛隊派遣で35人もの自衛官が亡くなったのに報道はないのです。

 政府を信頼している自衛官はほとんどいないと思います。軍事の現実をなんにもわかっていないし。嘘でもなんでも、全部アメリカ言いなり。それから報道を恐れて自衛官を簡単に見捨てる。今までもそうだったし、これからもそうでしょう。

http://blog.livedoor.jp/jijihoutake/search?q=%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E4%B8%AD%E5%9B%BD

そしてこの状況を煽るマスコミは、緊張が高まり国民が不安になるほど新聞もTVも価値をまして売れるからだという指摘もうなづける。

マスコミのコメンテーター教授や文化人という電波芸者が、戦争は前戦の兵士の偶発的な戦闘から始まる、という解説をデタラメだと切って捨てている点も、軍人としてリアルな戦争を識っている。

戦争は、仮想敵国の国民合意作りがあり、外交があり、軍事デモを繰り返し、極秘裏に進軍の工作が進められて初めて戦端が偶発を装って開始されるものである。

竹原氏の秀逸さは、戦争史をよく学んでおり、低能右派や似非リベラルの無知を粉砕していることである。

安倍政権がやっていることは、戦前のノモンハン張作霖爆破事変への道なのである。
その危険性を、戦争のリアリスト元軍人の側から危険視されるのだから、私たちは繰り返されるマスコミの仮想敵国洗脳にも、安倍総理は危機管理をしっかりやっているなどという印象操作にうかうか飲み込まれないことである。