慰安婦問題、安倍総理が「20世紀は人権侵害」と他人事にして言いました。

慰安婦問題「胸痛む」=安倍首相
(時事通信社 - 04月27日 17:01)


安倍晋三首相は27日午後、オバマ米大統領朴槿恵韓国大統領との会談後に旧日本軍の従軍慰安婦問題を「甚だしい人権侵害」と発言したことについて、「筆舌に尽くし難い思いをされた慰安婦の方々のことを思うと本当に胸が痛む思いだ」と述べた。その上で「今後とも日本の考え方、取り組みを説明してまいりたい」と語り、両国をはじめ国際社会の理解を得られるよう努める考えを示した。


 首相は「20世紀は女性をはじめ多くの人権が侵害された世紀だ。21世紀はそうしたことが起こらない世紀にするため、日本も大きな貢献をしていきたい」と強調した。視察先の岩手県岩泉町で記者団の質問に答えた。http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2861165


「世紀」と言えば、日本だけじゃないよ、世界中が人権蹂躙の仕業をしましたよ、と言外に述べている。
日本の責任を曖昧にし、戦争みんなもしたじゃん、戦争には各国の軍隊も慰安婦用意したよね、日本だけ悪くないよね、といって今の被害感情に染まって、ちんまい精神に成り果てた日本人の心情に心地よく入っていく、よく考えられたコメントだ。
アメリカを真似て総理の演出コンサルタントを安倍さんは雇っているらしいから、そのあたりのアドバイスなのではないか。
安倍さんやブレーンのネトウヨ達の本音てもなく、政権維持には虚言も顧みない。人々は操作可能な対象だという、極めて人間蔑視、モノ的扱いが政治思想の根底に垣間見れる。

今回オバマ訪日で、成果があったともてはやす右翼とマスコミの巧妙な操作も暴露されている。
尖閣日米安保の範囲内と発言を引き出したと喧伝しているが、この発言は従来のアメリカの見解と同じで、「施政権下」にあるという限りで「領土」だとは言っていない。大統領が言ったことで何かアメリカが踏み込んだ政策を提言したわけではない。
メディアは、エスカレートさせるとprofound mistakeを「好ましからぬ過ち」を招くと訳して中国側を牽制したと報じているが、これが真っ赤な嘘だと暴露された。
profound は「深刻な」「重大な」という意味で、「好ましからぬ」などという薄められた曖昧な訳ではオバマの真意は伝わらないと。
しかも、オバマは、文脈上これを日本に対して牽制していっており、中国に言ったのではない。
この操作的な誤訳が出た原因は、官邸が用意した四五人の同時通訳によってなされたようで、御用学者がいるが、通訳にも御用通訳がいることが明らかになったと、米語に堪能な政治家やジャーナリストから報告されている。
つまり、首相に不利な相手側発言には、オブラートで包んだり、曖昧な言葉に薄めたり、今回のように文脈を偽ったりするわけだ。

これらも、官邸に入り込んだ外資演出コンサルタントのコンセプトに基づいた、演出なのだろう。
本当のことは隠して、好ましい口当たりの良い言葉で、微妙に責任をあいまいにして、騙してでも人々を権力と既得権益層の好ましい方向へ誘導する。
人々をモノ扱いする、人間蔑視!
いずれ必ず自分達に跳ね返ってくるだろう。