山本太郎手紙事件より、官僚右翼は皇后の崇高な精神にうたれよ!

■陛下に手渡し「ありえない」=宮内庁幹部、困惑隠せず
(時事通信社 - 10月31日 23:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2634951

官僚の慣例主義と事大主義が、手紙を渡したことぐらいで大騒ぎだ。
異例なことなら、山本太郎が先鞭をつけたというにすぎない。
確かに山本太郎のやり方は稚拙かもしれないが、国を憂い原発被災者の復興への心情をぶつれられずにはいられなかった、憂国の情は右翼や官僚だけのものではない。

このようなつまらないことで騒いでる間があるなら、美智子皇后水俣病患者とその歴史的証言者石牟礼道子さんの、崇高な紐帯を噛みしめるべきであろう。

石牟礼道子さんの手紙に応えた皇后。
皇后が、鶴見和子さんを偲ぶ会に参加していたとは驚いた。
やはり皇后は、60年安保を知る世代だ。
鶴見和子さんは今でいえば、山本太郎と同じ市民運動の学者。
同席した石牟礼道子さんは、いまのクソネトウヨに言わせれば左翼みたいな反公害活動家作家。皇后がこういう人たちと交流があったことはただ深く敬意を表するばかりだ。

宮内庁官僚や右翼は皇室は官僚や右翼だけのものではないことを知るべきだ。、国民すべてと歩むと誓った裕仁天皇の意向を、ないがしろにするものだ。

水俣病原発事故問題と構図を全く同じにした一企業チッソの戦後最大の公害犯罪である。
自民党行政医師会は、原因をチッソの公害とする発言否定し、救済運動を徹底的に弾圧し、支援運動と被害者を村八分にかけた世界的に有名となった事件。
ネットで、ミナマタでぐぐれば世界的論文がヒットする。
なお何の因果か、チッソは雅子妃の祖父の会社。

以下東京新聞から。

石牟礼さん願い お忍びで実現 皇后さま 「胎児性水俣病患者に会ってください」

東京新聞2013年10月29日 夕刊

 熊本県を訪問していた天皇、皇后両陛下が帰京の途に就かれた熊本空港一階ロビー。車いすに座り、皇后さまの到着を心待ちにしている高齢の女性がいた。
 水俣病患者の世界を描いた「苦海浄土」の著者、石牟礼(いしむれ)道子さん(86)=写真、熊本市天皇陛下とともにロビーに入ってきた皇后さまは、立ち上がった石牟礼さんに気づくと、歩みを止めて手を振りながらほほえんだ。
 全国豊かな海づくり大会出席のため、両陛下は二十六〜二十八日、熊本県を訪問。稚魚放流行事が行われる水俣病の発生地、水俣市を初めて訪れた。ヒラメなどの稚魚を水俣湾に放流する直前、その姿は近くの熊本県環境センターの一室にあった。
 胎児性水俣病患者の就労、交流施設「ほっとはうす」に通う二人を招き、約十分間、励ましの言葉を掛けていた。両陛下の強い希望で実現したという。予定は事前に公にされず、訪問直前に決まったいわゆる“お忍び”での面会だった。
 きっかけは約三カ月前にさかのぼる。水俣病の現地調査に携わり、二〇〇六年に死去した社会学者の鶴見和子さんをしのぶ会が七月三十一日、皇后さまも出席して東京都内のホテルで開かれた。
 テーブルの皇后さまの隣には、持病のパーキンソン病を押して熊本市から駆け付けた石牟礼さん。病の影響で手が震える石牟礼さんに、皇后さまは「これ、おいしいわよ」と料理を取り分けたという。
 「水俣も大変ですねぇ」。声を掛けた皇后さまに、石牟礼さんが「胎児性患者の人たちの胸の内をぜひ聞いてあげてください」と訴えると、「今度、水俣に行きますよ」と優しく答えたという。
 「もしお出でになったら、ぜひとも胎児性患者の人たちに会ってくださいませんでしょうか。生まれて以来、一言もものが言えなかった人たちを察してくださいませ」。熊本訪問が近づいた今月初め、石牟礼さんは皇后さまに手紙をしたため、胎児性患者の人たちとの面会を再びお願いした。
 希望がかなったことを知った石牟礼さんは「知性と愛情にあふれた方。あらためて尊敬します」と感激した様子で話したが、「私が申し上げなくても、皇后さまは必ず会ってくださったはず」と言い切った。
   ×   ×
 空港での両陛下の歩行経路は厳密に決まっており、皇后さまはやや離れた場所の石牟礼さんに直接、声を掛けることなく二階の控室に向かった。しかし、程なく引き返してきた侍従が皇后さまからのメッセージを伝えた。「くれぐれもお体を大事になさってください」
 <胎児性水俣病> 魚を食べることで母親の体内に入った有毒なメチル水銀胎盤を通って胎児に影響を与え、発生する水俣病。毒物を通さないとされる胎盤が胎児を守ると考えられていたが、1950年代後半から脳性まひに似た症状の子どもが多く生まれ、熊本大研究班が62年11月にメチル水銀との関連を医学会で報告し、水俣病と認定されるようになった。症状は寝たきりから働くことができる人まで個人差がある。

自民党官僚右翼クソネトウヨは、皇室が人間として国民と歩もうとする姿勢に対して、再び不可侵の神の座に疎外しようとする。

国民を憂い公務に生き生きと励む天皇皇后が、国民と切り離され、御簾だれの奥に隔離されて喜ぶと思うだろうか。
彼らこそが神聖化し、その権威を無言の統制力として政治利用しようとしているのではないか。