デジタル放送推進協会の無駄遣い

先日我が家に、封入物が投げ入れられていた。
中身のチラシをみると、デジタル放送に向けた導入説明と楽しみ方とあった。
わたしは即座に不快になってゴミ箱へ捨てた。


不快なわけは二つあって、まずこんなことをいちいち知らせてくれなくてもいいよというものと、いまひとつはこの宣材物の経費はどこが負担しているのかというものである。


導入方法などは、電気屋さんに聞けばわかるように周知徹底してくれていれば済む話だ。わざわざ時間をかけて説明会場まで出向かなくても、役人と違ってサービス業の電気屋さんは丁寧に教えてくれるはずだ。


また、楽しみ方なんかどうでもいい。所詮人間は機械現物を手にとってみない限り、大それた複雑怪奇なシステムなら別だが、まず上の空だ。また大体そんなに事前説明を要する程ワクワクする別世界へ連れて行ってくれるようなものなら、どこか街角の要所要所に体験BOXでも設置してくれた方が手っ取り早いではないか。


二つ目の宣材物については、仕事柄ざっと費用がわかってしまう。わが町T市だけ配布しても膨大な経費である。この金は何処が負担しているのか?そのときはふーんたいした金つぎこんでるなという程度だったが、それ以上に、こんな大金使うなら我が家のような貧困層に組み入れられてしまった世帯にも、機器を無償提供してくれればいいのにと思ったものだ。


いまや生活保護世帯や母夫子家庭以上に、実質貧困家庭はあふれかえっているはずである。
そういった世帯に何故無償提供がないのかと腹が立ってくる。


数日後、この問題についてたまたま読んだ週刊誌が、わたしの疑問を察知したかのように「回答記事」を掲載していた。
週刊誌記事によれば次のようなことらしい。


この主催団体は、(社)デジタル放送推進協議会という。総務省の局長級が一名と室長が天下っている。


ここが全国年間7万回説明会を開催している。一日約200ヶ所。
現在の実情は一会場20人程度が集まるくらいでほとんど空うちに等しいとのこと。
またこうした現地説明会の案内以外に、タレント草薙剛を起用してTVCMを流しているそうだ。(わたしは観たことがない)


さらに驚くべきことは、なんと協議会内部の宣伝隊向け教育ツールを制作するに当たり、これまたタレントの峰竜太を起用しているといではないか!
民間企業ではありえない話である。

恐らく、大手広告代理店から眼いっぱいの見積を提出させて、精査もせずに通したか、もともと本当の無知とバカであるかのいずれかであろう。


以上締めて我々の税金58億円である。
09年3月末時点の普及率は60.7%。


政府は直ちに無駄を中止して、年収300万円以下の世帯には割引と無料配布予算に切り替えさせて欲しいと思う。


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