2011-11-15 俳句作品・至高「十三夜」 文芸俳句 十三夜 至高 子子孫孫原子炉の火と蛍の火 喉もとに集まってくる月夜茸 死者の声禁止区域の虫の声 曼珠沙華汚染のなかの潮目かな 十三夜海に供花の流れけり 秋蝶の影の形に水濁り 白髪となりて識るなり桐一葉 瓦礫みな星屑となさむ芒原 海に陸に魂を鎮めて星流る 哲学の道をはずれて蒼い月(注)著作権法により無断転載はご遠慮願います。