「中国化する大阪」−與那覇潤氏に共感!

那覇潤氏は、しばしば討論番組にでてくる気鋭の歴史学者である。
語り口は平易で、解りやすい。しかし、論点には鋭く切り込む骨格のしっかりした論理を展開して注目していた。

たまたまツイッターでのやり取りができて、短いやり取りでありながら、與那覇氏の多くを感受できたようで爽快であった。

その一端を紹介しよう。

那覇潤氏のツイッター


維新の会の条例案、いいですね。書いた人が「法」を「市民の権利が相互に衝突しないためのルールを定める」道具ではなく、「俺様が信じる普遍の真理にしてみんなも従うべき道徳を宣布する」媒体だと思っていることがよくわかる。中国化ってこういうことです。

これに対して私が次のようにリツイート

納得!僕は北朝鮮化(疑問詞もかけて「か?」)といっているのですが。

那覇潤氏

拙著でも「北朝鮮化する日本:日本の未来予想図」(p281〜)という節を立てましたが、そのまんまの議員さんが http://bit.ly/hfOjFb の中には多くいらっしゃるようですね。 RT

ご丁寧に維新の会の紹介一覧サイトまで掲げて同意していただいた。

そして以下のように続けています。

…それは流石に橋下主席に失礼でw、「世の中のほとんどのことには絶対の根拠なるものはなく、言葉を通じていかに『根拠があるように見せる』かで、社会は成り立っている」ということを、法廷で体得してきたのだろう、ということです RT

要するに思想としての「ハシズム」(なるものがあるとすれば)って実は「言語論的転回以降の政治思想」かも、という話。これからの日本は「近代化を経ないでポストモダンに直行」すると何が起きるかのモデルケースになるでしょう。そして、中国人と違って日本人は、それに慣れていない…

この言い方から推定するに、わたしの問題意識と重なるようだ。
まだ題名などわからないが近著がでることは確かで、與那覇氏から目が離せない。