2012-12-12 俳句作品:至高「緩慢な死」10句 文芸俳句 緩慢な死 母の病む山裾野まで緑なり 夏雲や仰ぎみる日の幸不幸 秋風の睫毛の長短少女病む 六道へ影伸びきって破芭蕉 −尖閣諸島の野田政権政府購入− 確執の島に戦端きざし霧 明日の身へ暗く秋燈流れけり 喧噪や官邸前のデモと蝉 緩慢な死のなかにあり破蓮 身の内の駄犬を抱く秋の暮 超克へくる日くる日の枯落葉(「六曜」NO.29 2012,12,1発行)