立民党のサークル的仲良し体質を厳しく指摘してきた。
小池百合子に排除されたくらいで、いじけて、仲良しクラブに安心している場合ではないのだ。
あの程度の政治抗争で、数の論理にこりごりだという傲慢さ。
国民の期待に見向きもしない。
国民の税金をもらっている重責より、己のプライドや、傷つきたくない優等生体質は、安倍政権を放免しているのだ。
傷ついても、選挙に落ちても、安倍打倒の戦略を提示するのが、野党第一会派の責務ではないか。
わたしは、島泰三の『安田講堂』(中公新書)を以前読んで感動し、東大闘争の質的革命性を改めて理解したものだ。
島は、本郷学生隊長として安田講堂に立てこもった当事者らしい。
この書でなにを驚いたかというと、東大生がストライキ権を確立するために、実に誠実に、地道に、クラス討議をへて多数派工作をおこなっているのである。
各クラスの決議数まで検証しているが、実に素晴らしい民主主義である。
世間的には、少数の暴力学生が勝手にやったたことになっているが、闘争の基盤は、クラス討議を重ね、多数派を形成しているのである。
自分のコミュニティーで、少なくとも合意形成を作り上げていることである。
ついでに紹介しておくと、島は八番館の共産党によるバリケード解除の暴力部隊(何の決議も経ていないという意味で)が、機動隊と同時並行して襲っていることを証言している。
最首悟らが徹底抗戦で撃退している。これを知って少し最首悟を見直したものだ(笑)。
立民党は、極めてセクト的である。
ハリネズミのように優等生的である。
知的大衆は立民党を支持するようだが、それゆえに戦後民主主義派の大衆の中での上滑りと、権力基盤の形成に失敗しているように思う。
自分と同じことを言わなければ、ダメダと思っているようでは政治家失格だろう。
地方をみてみたまえ、
自民党JC・利権団体と創価学会と共産党系団体しかないではないか。じつに厳しく汗をかくことが必要なエリアだ。
ここに立民党が闘わなくなった労組を持っていたとしても、何にも政治的に回転していない。
安倍政権は、民主党政権交代選挙敗北の得票数より更に120万票も減少しているのだ。
全国的には野党得票数は自民党とほぼ同数であることからみても、民意の反映という点でみれば、明らかに野党の怠慢と責任は明らかであろう。
政権交代しても、公約の半数もできればいいところだと思っておけばいいのだ。
それは元民主党政権が、今の時代では左派政権などといってもその程度だと証明したのだから。
唯一、安倍と安倍的政治手法(新自由主義とそのアリバイとしての復古主義)だけは除去できれば、今の議員の質からみて上出来だろう。