■TV偏向報道を指弾する-小沢政倫審や尖閣諸島問題

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小沢氏招致問題 越年が確実に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1445850&media_id=2

マスコミはまた儲け時だと、小沢一郎政倫審拒否報道に活気づいている。
視聴率があがってほくそ笑んでいることだろう。

1.まず、今流れている(12月21日)フジTV「アンカー」の放送法違反を指摘しておく。

伊藤某とかいうチンピラ解説者が、寄せ集めの浮遊している情報を自ら検証することもなくもっともらしく解説しているが、図らずもホンネを漏らす。

北朝鮮情報を解説し、存在しても意義の無い国だから早く政権交代すべきだと述べたあと、小沢の政倫審拒否をたたきまくったのだ。

そのとき、番組を誘導するテーマをポロリと零してしまう。
民主党が内部抗争でどうしょうもない、だから「この国も政権交代を…」といいかけて、はっと言葉を止めてバゲ司会者と顔を見合わせて「ふふ」と嗤って言い換えた。

一瞬奇妙な空白を演出し、当自者もしまったという風であった。

フジだけあって、小沢も民主党もとにかく消し去りたい、その政権交代誘導報道を証言したも同然で、TVは恐ろしいものだ。
観ている者には、謀略がまざまざと見えてしまうのだ。

明らかに放送法の不偏不党を規定した綱領違反である。

なお、司会のハゲが「小沢は国会の場へ出ると言ったのに拒否するのはおかしい」と責めていたが、これも報道番組なら事実をキチット精査して流すべきだろう。小沢は検察審査会で起訴決定前の発言であり、強制起訴が決定した限り司法の場へ移っていること、裁判前にいろいろ喋るのは妥当でない、と述べているではないか。ある時点での発言だけを固定化して非難を繰り返すTV報道は、いくらでも悪意ある貶めが可能となってしまう。

それは村木厚子冤罪報道で反省したのではなかったのか。
体質改善は、検察だけでなく、共犯のマスコミもだ。だれがマスコミの支持率調査をするのだろう。いまや市民チェックがきかない権力は、検察とマスコミだけである。

2.森ゆうこがTBSを追撃。
森が先日TBSの与良某ら自称ジャーナリストの小沢事件認識のデタラメさを暴露粉砕したわけだが、その後TBSが森の述べたことは嘘だと報道しているようだ。

その場で論破され余程悔しかったのか、毎日新聞の威厳を示したかったのか、何か調べてネタを作ったのだろう。

それに森ゆうこツイッターで欠席裁判は卑怯だ、また出てやるから論争の場を与えよとTBSへ申し入れしていると呟いている。
はたしてTBSは応じるのか、楽しみだ。

3.昨日のテレ朝か、スペッシャル討論番組。

与那国島の漁民の証言が、悪意ある軍国主義者の意を受けたマスコミ報道の偏向性を暴き出していた。
右翼元産経記者の森本某と大竹まこと尖閣諸島与那国島防衛の現地視察をするのだが、地元の漁民の証言が軍国主義者たちの垂れ流す洗脳報道を真っ向から否定していて、参考になった。あやうく軍国主義者に洗脳されるところだった。危うし。

すなわち、尖閣諸島での密魚船はほとんどが台湾漁船で、中国漁船はほとんどきていないということだ。

台湾漁船は、怒鳴って退去を促すと抵抗もなくスゴスゴ帰って行くとのこと。

いつも中国漁船の大群が襲っているという印象操作報道は、デタラメだ。

また、与那国島に町長が自衛隊を駐屯要請していることに関して、島民は戸惑い反対派と真っ二つになっているとのことだ。
家族親類でも、この問題になると真っ二つでトゲトゲしくなり、悲しいと述べている。

賛成派も、経済的見返りの程度に応じて賛成しているだけで、町長は自衛隊は家族同伴の転居を条件にしているとのことだ。
つまり、人口減に対して普通の町にするということが眼目らしい。

そんな事実はマスコミは全く報じない。とにかく今でもすぐに中国が責めてきて、島民は竹やりをもって防備に当たっている、だから自衛隊を派遣して島民を支援しなければならない、という「正義論」と「国家防衛論」という抽象化された観念論を振りまいている。

こういうマスコミも輿論も、リアリズムを忘れ、観念的抽象論に昇華されて報じられる場合は、よくよく注意が必要だ。

つまり、具体的事実や、個々の民の声を掬い上げると、支配者の意図に抵触し、大衆を操作可能な対象となしえなくなるため、観念的な抽象性で報じ始める。ここが、戦争に近づいたかどうかのバロメーターである。

4.岡田(菅)がどれだれバカかを証明

先日の報道で、岡田幹事長の記者会見をみていて、これほど無内容な政治家だったのかと呆れた。もう少しマトモかと思っていた。

記者が岡田に質問する。「小沢さんを政倫審に出席要請して、何を訊くのですか?」
これに岡田は、「それはあなた方が要望していることだから、あなた方がよく判っているのでしよう(訊かれても困る)」と回答している。

自分はそんなことわからない、マスコミが説明責任を果たしていないというから、要請しているのだ、といいのけているわけだ。

これは岡田だけじやなく、小沢招致論を言うバッシング派は皆同じだ。

しかし、政倫審へ要請する場合は、森ゆうこに言わせれば、その倫理違反事案内容を起訴状の如く添付する必要があるというのだが、その書類に書くべき事案を用意できていないということだ。

これもある意図を持った勢力が、利害のために仕掛けているということで、こういう権力闘争を、嫌悪しても庶民レベルの正義感で嘆いても何も進まない。

問題は、何をめぐって権力闘争が進んでいるのか、それは国民利害を誰が代弁しているのか、金持ちではなく庶民の利害なのか、既得権益層ではなく庶民の生活のためなのか、そここそが大事なことなのである。

権力闘争の一番激しいときは、時代の変わり目であることは歴史がしめしているところである。