仏テロ報復空爆--わたしたちの平和と民主主義は、ある洗脳による幻想のうちにあるのではないか?!

パリのISテロ事件以後、報復として有志連合がシリア空爆を激しく行った。
何度もいうことだが、西欧民主主義は優れているが、西欧的価値、白人、西欧的民主主義を共有した国以外には、それらの価値はみじんも配慮しなくてよいという理不尽を含んでいる。

日本への原爆投下、ビキニ岩礁の現地住民への強制移住と水爆実験、今の中東の富の簒奪と抑圧と殺戮、これらは西欧民主主義国家が平然と行ってきた政策である。

安倍総理は、いつの間にか国会の決議もないまま有志連合に名をつらね、先進国ずらしてフランスへは連帯するが、国内では批判の言葉を独裁的に抑圧している。
国連の報道の自由度調査を、まさかの拒否、国連職員の入国を許可しなかった。

いえばきりがないので、本題に戻って、先進国国民の死は尊くて、中東の民の死は無価値なものとして、報じなくなったマスコミ、哀悼の意を示さない政府、無関心という沈黙の殺人共犯の国民、にネットでしか入手できない外国メディアの痛ましい写真をみていただいて、もう一度それぞれが考え直し、どういう声をあげなくてはいけないか、提起したいと思う。

フランスの報復爆撃で死んでいく子供たちは、自分の子供だというぐらいの想像力はまだ残っているだろうから。



数日前に、アメリカ政府は、1〜10月のでにISへの投下爆弾が18,000発を越え、在庫不足に陥っていると発表。生産のピッチをあげても爆弾不足が懸念されると。

またISの元人質ニコラ・エナン氏は、「空爆される町にとってはとは爆弾を落とす爆撃機。有志連合などがおこなっている空爆は、かえってISをと住民を団結させてしまっている。」と証言している。

憎しみと報復の連鎖は、あらたなテロリストの温床だ、
この戦争でひともうけをたくらむ安倍政権と日本の財界の武器輸出、

そしてあのフランス国民でさえ、暴力の報復へ沸騰し、あっという間に殺戮者となった恐ろしさ、
自立できない日本国民もあっという間に沸騰するだろう。
民主主義や人権は、ひとりひとりの頭のなかの幻想である、それは自分で保守しない限り、あっという間に消え去るのである。

フランスを他山の石とする日本人の賢明さがあってもいいのではないか。

[写真は、EDITER http://editor.fem.jp/blog/?p=1404 より]