SEALDs KANSAI主催「安保法制反対デモ」が大規模に実施された!

者1万人超が抗議声明=強行採決「民主主義の破壊」―東京
(時事通信社 - 07月20日 21:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3525685

同じ19日日曜日大阪では過去最大級の安保法制反対デモがありました。

デモ参加報告

デモ参加してきました。
参加人数を聞いていませんので全体の人数はわかりません、多分10,000人弱でしょうか。学生SEALDs主催とあって、あらゆる年齢層が参加、東京で聞いていたような老年ばかりといった現象はなかった。大阪では過去最大級であったことは間違いありません。

ロートルの私がみた印象。
公安の姿がほとんど見られず、犯罪者扱いした写真撮影もみられなかった。
これは後にツイッターで知ったが、弁護士有志が人権侵害の予防のために多人数監視に入ってくれていたためだった。
判例によれば、犯罪の実行行為か直後でやむを得ざる場合のみに一般人が撮影されることは許されている。したがって、従来の無差別参加者写真撮影は警察の違法行為である。これをデモ現場で阻止し合法性を保つためである。進化したものだ!

更に機動隊も理不尽な規制に出てきておらず、警官のソフト対応が目についた。
暴力的な命令口調しか知らないロートルは、「急いでお願いしまーす」、「どうぞどうぞー」などと言われると何か裏があるのではないかと気味が悪くなる(笑)。暴力的に荒れたデモも、機動隊が理不尽に学生市民を好き放題殴りつけていた時代からすれば、デモ側も警察側も「知らないこと」なのだろう。
そんな話をちらっとしたら、20歳代の女性が、「それ、60年代でしょう」とケラケラ笑った。ほー知識としては知ってるんだ。(笑)

途中右翼が待ち受けていたが、主催学生が絡まれないように無視していってくださいと的確な指示。

高島屋前で、足を痛めていたのでスピンアウト。
靭公園からざっと9000歩くらいだった。疲れた。

それでも小沢一郎冤罪糾弾デモ以来でしたが、体力の衰えだけを自覚したデモでした。

ただ、安倍首相が国会論議前にアメリカで法案確立を約束し、特別委員会の与党強行採決の日に河野統合幕僚長アーミテージの司会で米マスコミに法案の意義をアピールした経緯をみると、個人的には安倍訪米阻止であり、河野統合幕幕僚長訪米阻止が、反対行動の戦術としては組み込まれるべきであった、と思った。

全共闘運動の初期も、佐世保エンタープライズ寄港阻止では沿道の市民が拍手で迎え、共に戦い、ヘルメットへ多額のカンパが入ったのも事実である。
佐藤訪米阻止羽田闘争でも大きな国民の共感があった。

戦後の世代の成果だけを享受してきた若い世代が、この法案でリスクを負う可能性にそろそろ気づき始めている。そのことはいいことだ。
在日二世姜尚中が韓国、中国化している日本、是非私の母国韓国のような自由の無い、徴兵制があり、アメリカに引っ付いて戦争をする国になって欲しくないといっていたが、おかしなことによき日本を守る保守勢力がなくなり、反知性主義の右翼ばかり。
それに広範な学生や若者がきづき始めている。

彼らが作ったYouTubeを観て感心した。「民主主義は未完のプロジェクトである。絶えざる実現へ向けた声を挙げなければならない」と。ここに激しく共感する。近代民主主義は、その原理の内に欠陥を抱え、民主主義を潰す言論の自由も容認されている。それが20世紀に人類が体験した左右の全体主義=ナチズムとスターリニズムである。

左派系とみなされている小熊英二や代々木系学者は、全共闘戦後民主主義を否定したとデマを流し続けている。それは誤解に基づくデマであり、代々木系は一貫として「民主主義を守れ」できたが、当時の全共闘は「民主主義の徹底化」であり、守るべき民主主義は不徹底であるという認識でのスローガンであった。戦後の民主主義はその意味で不断に更新されなければならないという文脈である。つまりSEALsがいうように「民主主義は未完のプロジェクト」なのだ。宮台真司あたりの影響かいい言葉である。

ちなみに近代に入って、文明国は学校制度を確立し、国民皆教育をした。それはもちろん国家主義の徹底という側面もあるが、同時に民主主義体制を経営していく知性を国民にもたせる大きな狙いがあった。つまり今のような反知性主義の歪んだ国民が生まれる危険性を予見していたのである。
つまり公教育とは、企業向け能力や本人のスキルをつけるものではなく、「公人」を育成するためのものなのだ。だから税金で無償教育とされている。(日本は北欧先進国のように大学までではないが)。

いずれにしても、SEALDs KANSAIの学生がこれで自信をもって今後の活躍の拡大と進化を期待したい。
老兵は静かに参加するのみ。

(追記)

事後民主党のブレーンであった某東北大教授が述べた丸山真男引用のアジ文言を岩上安身氏がリツイートしていた。それは、国民の当事者意識の欠如に関するものだった。私は即座に反論ツイッターをあげた。丸山思想こそ戦後社会の進歩派を代表し、国民の当事者意識を持たないような思想として流布され、いまや升添はじめ法務官僚に丸山イズムは定着した、という私の見解を述べた。
私ははっきりいって戦後の進歩派(代々木学派と密通しているものら)、は丸山思想に浸っている限りダメだと思っている。
さすがに岩上氏は私の反論を即座にリツイートしていた。公平なバランス感覚である。

なお、この記事を貶める不埒なコメントは即削除することを忠告しておく。
まともな質問はそのかぎりではない。