いよいよアメリカ下請け軍事国家の完成へ、文科省「愛国心」を点数制で教科に盛り込む

イラク派兵以後(H16〜21の6年間)自衛隊員の帰還兵の自殺者は56人とのこと。
立派にお国のために死んだ。かわいそうなのは残された妻子だ。本人は自分の価値観で軍に勤務したのだから、とやかく言わない。妻子は夫なきあとの生計のめどはたっているのだろうか?
自殺では恩給も出ないだろう、名誉も讃えられないだろう。哀れである。

そして、本日明らかになったのは、文科省が学校教育に「愛国心」を盛り込んで、それに点数をつける方針を発表した。
明らかに日本は戦時体制へ舵を切った。その仕上げは戦前もそうだったが、マスコミへの圧力、リベラルのパージ、教育の国家主義強化である。

この結果おきると予想されるのは、親や祖父母に対して愛国心がないとか、国家天皇批判をしたとして、公安警察へ子供が密告するような事態だ。あるいは中国の紅衛兵なみの反戦リベラルの親世代を引き回し糾弾するネオファシズムだ。

ナチスの場合は、ナチスで育った子供たちがゲシュタポへ密告し、自分の親を処刑した。

以下、長妻議員の報告。

さて、問題はどのような質問と回答が用意されるのだろうか。

国家や公的なためには、自分の命をなげうって尽くします→100点?

政府の批判や公共の福祉のためには、表現の自由は制限されて当然です→100点?

家族を外国の侵略から守るためには、銃をとって戦います→100点?

同盟国が攻撃されたら、友達として助けるために戦争は当然てせす→100点?

あらゆる戦争は殺人であり、国家のなによっても戦争はすべきでない→0点?

国家や公共性より、私権の方が近代社会では大切である→0点?

国家間戦争は、勝敗に関係なく相互に損失が大きいため意味はない→0点?

国家のために死ぬことは美しく、価値がある→100点?

国家の不都合を言い立てる国民は、公安警察へ密告しなければならない→100?

点数は内申書として受験にも影響し、思想調査書として一生ついて回るとのこと。
これが安倍政権(神道政治連盟日本会議)の政策であることは間違いない。
参院選は、争点隠しに終始するが、筆者が何度も述べている北朝鮮化が着々と進行する是非を問う選挙であることは間違いないのである。

なお、更に詳細を知りたい方は、以下のブログを参照されたし。
「四丁目でCan蛙」http://d.hatena.ne.jp/cangael/comment?date=20160619#c