官邸は、パレスチナジェノサイド停止まで半旗を掲げよ❣

宮田律さんの記事で、大事な知見を得た。
大事なところなので、以下に結論部を引用しておきます。
*    *
 
ヨルダン川東岸・西岸全域がユダヤ人国家の領土であるという修正シオニズムの思想を広めたのは旧ロシア帝国オデッサ(現ウクライナ領オデーサ)生まれのジャーナリスト・ウラジミール・ジャボチンスキー(1880~1940年)だった。ジャボチンスキーは1940年にアメリカの修正シオニズム団体「ベタル」を訪問中に心不全で亡くなったが、パレスチナでは彼の信奉者たちが1940年代に活動が活発だったテロ組織の「イルグン(イルグン・ツヴァイ・レウミ)」を創設していた。この組織は後に「へルート」党となるが、科学者のアインシュタインなどはこのヘルートのパレスチナ人虐殺などの活動がナチス・ドイツのユダヤ人弾圧を想起させるものだと批判した。イルグンは、1946年月22日にエルサレムのキング・デーヴィッド・ホテル爆破事件を起こし91人の無辜の人々が死亡した。また1948年4月9日にデイル・ヤースィン村で100人から120人のアラブ人住民を虐殺した。イスラエルのネタニヤフ首相をはじめ右派・極右の政治家たちはこの修正シオニズム思想の信奉者たちだ。
 外務省のページは「パレスチナ難民の経済・社会生活を向上させる国際的取組に貢献するため、我が国は、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)を通じたパレスチナ難民支援に引き続き努力していきたい。」と締めくくられているが、こうした主張がいまの国会議員たちに共有されているだろうか。
 1980年10月31日に伊東正義外相は、「安全保障及び沖縄・北方問題に関する特別委員会」で「米国を訪問した際に中東和平の基本はパレスチナ問題であり、それはパレスチナ人の国家までつくる権利も認め、そしてイスラエルがPLO(パレスチナ解放機構)も認めることだと主張しました。」と語っている。
 米国を訪問して伊東氏と同様のことが言える胆力のある政治家がいまの内閣や国会にいるだろうか。

 

*   *
日本の平和と繁栄は、中東の安定であるという、自明なことをわずか30年足らずで日本のリーダーたちは思考できなくなっている。
貧すれば鈍する、とはよく言ったものだ。
経済どころか、世界も歴史も忘れ、バイデンを批判できず、批判しなくても強力に日本のための主張とイスラエル批判をしなくなった政府に恐ろしさを感じる。
なぜなら、先の大戦の愚は、石油の安定確保の不具合から発展しとものであるからだ。
田中角栄中東戦争時、アメリカにアラブ諸国と断絶したらアメリカは石油を売ってくれるのかと言い返して、中東との関係を強化したという有名なエピソードがあるが、岸田政権の曖昧な態度は、半世紀の官民挙げた日本愛国の情を無にするものだ。
岸田は、パレスチナジェノサイドが止まるまで、停戦を呼びかけ工作し、官邸に半旗を掲げるくらいしたらどうだ❣
今、イスラエルとの兵器共同開発協定を中止すると言ったて、損はないだろう。