森友学園学事件、昭恵夫人出てくるわ、稲田大臣に出てくるわ

安倍昭恵夫人は今や時の人、何をしているか全貌が明らかになってきた。
実に多くの名誉職をこなしている。
私人だと総理は言い張るが、総理夫人の肩書がつき、SPが付き、経産省など官僚が随行して講演会に出向き自民党の主張を代弁する、これが私人であるはずがないではないか。逆に言えば、総理夫人でなければこれだけ呼ばれまい。

問題は私人公人の区分けではないのだ。夫婦そろって世界に先駆け右翼政権を作り、いかがわしい団体が昂然と跋扈する環境を作ったことが問題なのである。
特定の偏向したイデオロギーをもって、国権を私的に利用し、公共の利益と国民全体の幸福を保証する責任を放棄した政治こそが問題なのだ。
今回具体的に安倍総理が犯罪に加担していなかったとしても、登場するプレイヤーはみんな日本会議や維新の会やいわゆるネトウヨであることで、官僚に無言のプレッシャーをかけていたことはいなめない。

鴻池議員や防府市長などが安倍関与説を打ち消すかく乱を図るが、国民の疑惑は収まらない。安倍本人がまことに関係ないのなら、与党は籠池氏と交渉にたった当時の迫田理財局長の証人喚問をすればいいのだ。
ここを与党が必死にブロックしている意図はなんなのか?

さて、稲田大臣にまたおかしなことが発覚。
週刊新潮」の稲田夫への名誉棄損裁判は、夫が敗訴した。
この夫は、過去に籠池と親密の付き合いがあり森友学園の顧問弁護士をしていたことが明らかになった。
稲田が防衛大臣に就任する前後、安倍総理が武器輸出等の見直しの検討が進められ、蓋をあけてみれば、夫が大量に防衛産業株を取得して蓄財をなしていたことが明らかになった経緯がある。
週刊新潮」が弁護士だが「バカ」夫だと酷評したこともよく解る話である。
稲田は塚本幼稚園で教育勅語を暗唱させていることに関して、文科省が「適当でない」とコメントしたことに、みずから文科省に「なぜダメか」とねじ込み恫喝していたことも判明。
稲田は「教育勅語を教えることが問題ではなく、唱和することがよくないという文科省の説明だった」と、「唱和」にすり替えて逃げを打っていた。(筆者はたまたま国会答弁を観ていた)。この答弁の後、文科省はやはり基本法ガイドラインからははずれており妥当でない旨の追加説明をしていた。
夫婦ともどっぷりオカルト右翼教育にのめりこんでいた事実が明らかになった。

森本学園疑惑事件と同時に進行している問題は共謀罪法案がある。これも予断を許さない。

自民党総裁の規約変更で安倍続投ができるようにしたとも報道じられた。
これでいよいよ次期衆院選後は憲法改正が焦点になってくる。
改憲を推進する安倍内閣がどのような閣僚で思想傾向にあるかよく図を見ておいて欲しい。この異常な閣僚たち。

現行憲法自民党改憲案の原本である明治憲法との対比を単純明快にした対比図である。人間個人の自由度がどちらが許容されているか一目瞭然である。
人間の歴史は自由に向かって進展してきた。その価値と意味をよく吟味することがいよいよ重要になってきた。

(註)写真はクリツクで拡大できます。