お知らせ/長島義明写真展「草原の海」(ノモンハン戦場跡)

またまたお知らせです。

大阪に在住の方は気軽に覗いてみてください。

長島義明さんは知り合いの高名な写真家。

アメリカのニューヨーク近代写真家協会賞?だったか唯一日本人で
受賞しており、海外での方が名が知られている。

平和な頃のアフガン巨大石仏像(タリバンに爆破される前)を撮ったり、

キューバカストロ首相を多分日本人がスナップショットで撮ったのは
彼だけではないか。

今回、私的なモンゴル旅行で、肩の力の抜けたいい写真を撮ってこられました。

JanJanニュースに概要が載っています。
ノモンハン戦争70周年、戦場跡を歩く」

http://www.news.janjan.jp/world/0909/0909029660/1.php?action=tree


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「草原の海」長島義明写真展

 モンゴル草原最後の秘境と呼ばれる場所がモンゴル人民共和国の最東端である。
大草原の広さは九州ほどもあり、行けども行けども草原はつきる事なく続いており緩やかな高低の丘と空だけで、電柱もなければ集落もない、行き先を示す表示板さえなく、その旅はまさしく草原の海を行く航海であった。時おり出会う遊牧民のゲル(移動式住居)だけが人間の存在を示すただ一つの証である。
その地を訪ねる観光客などいない。例外的に年の一度、ノモンハン戦争の遺族たちがその激戦地跡を訪れるぐらいである。それさえも飛行機が発着するチョイバルサンの町から360kmはなれていてランドクルーザーでなければ行けない。

私は知人に誘われ、今年8月、その大草原をランドクルーザーで1000km走破する機会にめぐまれた。まったくプライベートな旅である。同行者にモンゴル政府の人、及びモンゴル軍の国境警備隊の軍人もいた。そのおかげで思わぬオオカミとの遭遇があり、オオカミを捕獲する記録をビデオに収める事が出来た。

今回の写真展はその時に撮影した草原の風景、モンゴルラマ教の石仏群、オオカミ、遊牧民の生活、ノモンハン戦争激戦地跡、そこに立つ日本人慰霊碑などです。また会場で流しているテレビ映像はオオカミを追いつめるシーンをビデオ撮影したものです。
めずらしい映像なのでぜひ見てください。

今年はノモンハン戦争から70周年にあたります。私などは学校でノモンハン事件とだけ教わりましたが、この戦争で2万人ほどの日本人兵士が亡くなった事も250機ほどの零戦が参戦して大敗したことも学びませんでした。当時も今も自分に都合の悪い事は国民に知らせない体質が日本政府にはあったようです。その体質がアジア侵略、しいては太平洋戦争に結びつきます。この写真展がノモンハン戦争の事とモンゴル大草原を知るきっかけになれば幸いです。
                                                                             長島義明

  場所:ギャラリー松井
     大阪市西区京町堀1−18−31安田ビル
     電話06−6448−1685
    四つ橋線肥後橋駅南へ歩いて、うつぼ公園の北側一本路地を西側へ入ったところ
   21日まで