ロシア同様、国連決議を無視して、ヨルダン川西側を占領し植民しているわけで、武力で現状変更は認めないなどという岸田はいち早く、それに言及しながら停戦を呼び掛けるべきだろう。
昨日は、ガザの国連職員7名が死亡し、唯一の発電所がやられて、電気のみならず水のくみ上げポンプが使えず病院も機能不全で患者の大量死が始まっている。
これは、何度目かのジェノサイドである。
圧倒的な軍事力を持った国は、自制しなければならない。
ヨーロッパ近代の勃興は、帝国が存在しなかったために、結果的に諸国家の戦争と殺戮の連鎖のなか、ブルジョワジーはそうした対立を超えて、自由に商いを求めて、契約の自由、移動の自由をまず求めた。
そして諸国家の守るべき規約を王権に要求したところが端緒となった。
ローマ、アラビア、モンゴル、オスマントルコ、など帝国を築いた条件は共通していて、配下においた諸国家諸民族の慣習や文化の自立性を認めてソフトな支配をし、必ずしも同一性を強要しなかったためである。
中世ヨーロッパは、一神教のせいか小国に分裂して相許さない戦争状態が続いた。
そうした歴史から学べるのは、強国は自制が世界平和の条件であることを国民の民度としなければならない。
やられたら1000倍返しだ、などとジェノサイドを繰り返していてはいけない。
【参考】
知人の批評家太田昌国氏の
が、期せずして同じ論旨を、より詳細に論述しているので紹介しておきます。