政治運動(批評)における三段階論

一つの政治事件を語るとき、私は次のように区分けしている。
特に戦争には。
武谷光男や宇野弘藏のように、方法として三段階論をとる。
原理論、段階論、状況論である。
原理論だけしかない場合は、かつての党派の内ゲバを招く。あるいは連合の共産党拒否もだ。
 政治的目的の前に共闘できず、敵対勢力を結果的に利することになる。
段階論は、方法=戦略戦術である。勝利を収める道筋の共有と共闘の方法である。
状況論は、文字通り現状分析である。
つまり、勝利へ向かうためのリアルな現状把握だ。これに失敗すると、政治的自陣営の過大評価に堕ちいり、段階論の間違いを導き大衆の離反を招く。
或いは敗北主義に陥り、闘争を理由をつけては回避し自陣営の縮小再生産に陥る。
これを踏まえて、どの段階に、何を評価し誰をどう評価しまたは批判するか吟味しなければならない。
詳細は省くが、政治での評価と批判を、こうした政治的方法論が踏まえれていることが大事だろう。
でないと、敵の切り崩しと自陣営への取り込みが不可能となる。