■足腰が立たない−自民別動隊「たちあがれ日本」

新党名は「たちあがれ日本」に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1168120&media_id=2

みんなの党が森善朗(清和会)の庇護のもとに産まれた自民別動隊であることは先日ブログにも書いた。
http://d.hatena.ne.jp/haigujin/20100313/1268487776

またまた自民別動隊が誕生した。

ネーミングは的確であった。

多分「むかしの名前ででています党」辺りになるのかと予測していたが、自己省察だけは的確で、足腰の立たない自分達をよく知っている。

ひょっとすると、これだけ自己認識ができていると自民党以上に日本の現状が理解できているのかもしれない、と皮肉ってみたくなる。

もう情報も取る気もしない。

終った人たち。

ただ一つだけ指摘おこう。

与謝野さんは、小泉政権時代内閣府特命大臣として経済財政と金融担当として2005年から2006年の一年間を勤めた。
その後内閣官房副長官

小泉以後も福田、麻生と財政金融に特化した専門大臣として勤めてきた。

小泉政権になる前年の2000年の経済状況はどうだったか?
名目GDPは510兆円、税収は51兆円であった。

これが民主党政権に交代した2009年9月ではどうなっていたか?

名目GDP470兆円、税収37兆円である。

新自由主義路線を走った小泉、福田、安倍、麻生という内閣の約7年間で国家の経済をコレだけ堕し、財政を大幅に悪化させた。

これ以外労働者の平均所得や、非正規労働者の数などを持ち出せば、いかに亡国の経済政策を行なったかがわかる。

もちろん経済は生き物であり、経済外要因によっても敏感に影響をうけるが、政治は結果であれば、この与謝野さんの長い大臣期間に、経済財政政策は見事に失敗している。

ものは単純化してみると、ときに問題をリアルに曝け出してくれる。

その人が、日本の経済を民主党政権に任せておけないので専門家として成長戦略のために新党を作ったと言っている。
その大儀名分が滑稽といわずして何といえばいいのか。

やはり、「むかしの名前ででています党」の方がよかったのではないか?

そうしなかった理由は、むしろ憲法改悪への先鞭をつける方がおもで、さらに参院選民主党離れの浮動票受け皿狙いなのだろう。

わたしが週刊誌のデスクなら、「自民離党悪人列伝」という特集を組むのだが、もう少し人相のいい同志はいなかったものか。

みていて侘しさが漂う。