米国が望んだ傀儡菅総理と岡田幹事長--東京新聞のジャーナリズム精神健在なり

関西は東京新聞が入手できないのでブログ「gataro」氏の記事(元は「阿修羅」へのtk氏の投稿記事」)はありがたく、衝撃的だった。
東京新聞は、いまどきめずらしくジャーナリズムの劣化にみまわれずに、こうした国民が不信に思っていることを採り上げ書いてくれる。

鳩山前総理の、あの素晴らしい沖縄基地県外移設が迷走し、しまいには虚ろな眼をして海兵隊の抑止力を学んだという心にもない発言をして辞任したとき、国民は何か裏にある、といぶかしがった。

その後「文芸春秋」に、岡田克也アメリカ側にたって、鳩山の監視役としてしか機能していなかったと暴露記事がでたとき、岡田の正体は見えていた。しかし、菅直人こそがCIAエージェントとして亡国の政権を組閣するとまでは、常識人であれば誰も思いもよらなかった。

ウィキリークス東京新聞の記事で、その舞台裏がほとんどはっきりした。よほど政治音痴で無い限り、この政権交代前後から始まる小沢一郎バッシングと鳩山の迷走辞任劇が、アメリカ国防・CIA人脈の対日工作の産物だということが見て取れる。

菅直人が、民主党代表選の折、小沢一郎に対して妙に居丈高に確信に満ちて「静かにしていた方がよい」と言い放ったことも常識的な国民の目には奇妙だった。小沢は政権交替を成し遂げた選挙戦の指揮者のはずではなかったか。菅直人にはその人物への敬意も評価も感じられない振る舞いだったからである。

魂を売った哀しい「市民運動家」の末路が、国民の生活第一、よりもアメリカと既得権益層を優先する国家の水準でしかものを認識できなくなったことの、代償が総理の椅子だったとは。

前置きが長くなりすぎたが、政権交替以降に割り切れなさを感じてきたひとたちは、この記事で全て疑問が氷解することだろう。

☆米が望んだ菅首相?−−漏えい公電”お墨付き”裏付け
東京新聞、2011年1月20日、朝刊24面「こちら特報部」)

http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/171.html
投稿者 tk 日時 2011 年 1 月 20 日 23:32:35


菅直人首相はきょう20日、異例の外交政策に絞った演説を行い、「外交の大方針」を表明する。日米同盟を基軸としたアジア外交の新展開などが語られるとみられ、米国追従は、いよいよ鮮明となる。普天間飛行場移設、TPP(環太平洋連携協定)などの諸問題を一気に乗り切る構えだが、米国のお墨付きを得て政権浮揚を図るつもりなら、それは国益にかなうといえるのか。

「戦後最も親米的」とさえいわれる菅政権は、どのように誕生したのか。経緯は、昨年末に内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」が公開した米外交公文書に垣間見ることができる。

昨年2月3日、ソウルでキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は韓国青瓦台(大統領府)の金星[火奐](キムソンファン)外交安保首席秘書官(現外交通商相)と面会した。その会談内容について要約し、在韓米大使館から本国へ送られた公電に、こんな記載がある。

「両者(キャンベル、金)は、民主党と自民は『全く異なる』という認識で一致。北朝鮮との交渉で民主党が米韓と協調する重要性も確認した。また、金氏が北朝鮮が『複数のチャンネル』で民主党接触していることは明らかと説明。キャンベル氏は、岡田克也外相と菅直人財務相と直接、話し合うことの重要性を指摘した」

この公電の意味を読み解くポイントは、米国が交渉の相手として当時の鳩山由紀夫首相ではなく、岡田、菅両氏を名指ししたことにある。

鳩山氏は、一昨年夏の総選挙前に、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移転問題で「最低でも県外」と主張した。政権交代後に交渉に乗り出したが、米政府が猛反発し鳩山政権は迷走を始める。公電が打たれたのは、そんな時期と重なる。

総選挙では自民党候補が全滅した沖縄では「県外移転」への期待感は高まるばかり。その一方で、鳩山氏に対する米側の不信感は深まっていった。ソウルでの会談から2ヶ月後には、米紙ワシントン・ポストのコラムで鳩山氏が「ルーピー(現実離れした人)」と呼ばれ、笑いものにされる。

同じ頃、民主党渡部恒三衆院副議長は講演で「普天間問題を解決できずに鳩山君が責任をとったら、おそらく菅直人君が(首相に)なるでしょう」と発言した。その言葉通りに、鳩山氏は急転直下で県外移転を断念し、6月に首相を辞任。後継首相となった菅氏は「普天間飛行場を名護市辺野古沖に移転する」という日米共同声明を尊重する意向を示した。

その後もロシアのメドベージェフ大統領の北方領土訪問や、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件が発生すると、「日米関係の冷却が、周辺事情に影響した」という北方、中国脅威論が幅をきかせるようになった。

結果として、鳩山氏が打ち出した「東アジア共同体構想」は、いつの間にやら忘れ去られた。それは偶然の結末だったのだろうか。


鳩山−小沢に不信感 基地・対中で思惑に沿わず

元外務省国際情報局長で元防衛大学校教授の孫崎亨さんは、ウィキリークスの公電が意味するのは、米国が鳩山首相(当時)と距離を置き、岡田、菅両氏を対話すべき相手と判断したということとする。「米国が同意したその後の『鳩山首相降ろし、菅首相誕生』のシナリオにつながった」とみる。

キャンベル氏は金氏と会う前日の昨年2月2日、小沢一郎民主党幹事長(当時)と日本で会談している。孫崎さんは「キャンベル氏は、その際、小沢−鳩山ラインは米国の防衛戦略に乗ってこないと判断した。一つは在日米軍基地について米国側の意向に沿わない考え方をしていること、もう一つは対中国政策について、融和外交を進めようとしていたことだった」と指摘する。

代わった菅政権。孫崎さんは、「米国にすべて丸投げしている」と批判。普天間飛行場辺野古移転方針、日米共同統合演習の実施、在日米軍駐留経費(思いやり予算)の維持など、米国側の意向通りの施策を進めている」。だが、こうした「米国追従」は必ずしも安全保障にはつながらないというのが孫崎さんの意見だ。

「中国の軍事力は増大し、ミサイルの射程も延びている。もやは、軍事力に軍事力で対抗しようとしても効果はない」という。「中国とは激しく対立するのではなく、融和する道を模索するのが現実的だ」とした。

東京財団上席研究員の渡部恒雄さんは「鳩山首相の方針がぶれたことが、米国の不信を招いた」とみる。鳩山氏は、東アジア共同体構想と普天間飛行場沖縄県外移設を打ち出した。「あくまで日米同盟を基軸にするのか、それとも米国から距離を置くことを意味するのか。鳩山氏ははっきりしなかった。米国側は疑心暗鬼になったのではないか」

一方、岡田氏に対する信頼は厚い。「岡田さんは米国に言いたいことは言うが、日米同盟を損なうようなことまでは言わない。米国側は、現実的な話ができる相手だと思っている。沖縄返還に関する密約問題を、日米関係に傷をつけずに処理したことについても米国は高く評価している」。菅首相の周辺にも米国との関係で現実主義をとるスタッフが多いという。

渡部さんは「依然として、米国の経済力や軍事力は、アジアで重要な位置を占めていることは否定できない。今後とも日米関係を重視していくほかない」と話す。ただ「対米追従」という言葉には隷属的なマイナスイメージがあるが、今後は、精神的な依存体質からは脱却し、大人の関係を築くべきだという。

「鍵は東南アジアにある」というのが渡部さんの見方。「東南アジアは経済が急成長しているが、台頭する中国と、影響力を保持しようとする米国のバランスの上にある。東南アジアの国々は、適度なこのバランスの維持のために日本が積極的に関与してほしいと期待している。東南アジアとよい関係を築いてきた日本にはそれが可能だ」

対中国については、「敵対するのではなく、米国と協力して国際社会に組み込む方向に持っていくことが重要だ」という主張だ。


新興国との関係も重要

TPPへの参加は、米国主導ではない、アジア全体の経済発展という視点からも見る必要がある。インド、ブラジルなど日本と友好な関係にある新興国はほかにもある。「日本は日米関係だけを考えるのではなく、日米を基軸にしつつも、新興国との関係にも積極的にコミットしていかなければならない」と指摘する。「それが、本当の意味での『平成の開国』といえるのではないでしょうか」

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《関連記事》

☆米韓高官が民主政権、自民と「全く異なる」で一致 ウィキ外交公電で判明 (2010年11月30日の産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110114/amr11011408080027-n1.htm
http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/166.html

会談でキャンベル次官補と金氏は、民主党北朝鮮との接触を図るのならば、米韓と連携することが重要との認識で一致し、民主党の主要閣僚である菅直人副総理・財務相(当時)や岡田克也外相(同)との接触を強めていくことの重要性を確認したという。

http://ameblo.jp/warm-heart/

次に、元外務省高官、防衛学校校長だった孫崎享氏の昨日(2011,1,20)のツイッター記録。

magosaki_ukeru

.wikileaks:Cables をクリック、Browse latest releasesで最新情報、Browse by originで米国大使館首都の頭文字クリック、例ソウル、sクリック大使館選択 件名並んでます。問の例ならキャンベルのものクリック
約5時間前 webから


.wikileaks の使い方、問(鳩山おろしのウィキリークス公電のオリジナルソースを探しております。お手間でなければご指示):googleでwilileaks mirrors検索、次いでCablegate: 250,000 US Embassy Diplomatic
約5時間前 webから


.私のツイッター、フォロー者8千越えました。感謝。どうも、はまってしまってます。本当は新書用に原稿書かなければならないのに。編集者「何してる。こちらどうしてくれる」と思っているだろうな。見ておいででしょうからごめんなさい。しかしtwitter不思議な魔力。せっせと書いてる。
約14時間前 webから


.東京新聞3:何故全国紙が日米関係に疑念を書けず、東京新聞が書ける?、多分汚染度(社として工作受ける)が小。東京の地方紙の扱いで全国紙と異なる扱い。東京新聞、今後も汚染されないで欲しいな。しかし、これ誰に頼べばいいんだろう。全国紙並にちやほやしてあげますといわれると、されるだろうな
約14時間前 webから


.東京新聞2:それは国益にかなうといえるのか」と書けるか。書けない。しかし東京新聞は書いた。何故?全国紙記者にこの問題を持ってる人がいないのか。一杯いる。ではこういう記事は営業的にマイナスか。日本国民過半数以上日米関係大事だけれど従属は嫌、今どうも従属と思っている。営業的に+のはず
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.東京新聞:知人より、「こちら特報部」の記事を拝読、昨年末、朝日新聞をやめて東京新聞に変えてよかったです。いまの朝日には、このような分析記事は載らないでしょうから」。今大手新聞で「米が望んだ菅首相?」と見出しを出しの2頁特集を組み、出だし、「米国のお墨付きを得て政権を図るつもりなら
約14時間前 webから


.菅政権ツイッター問い合わせ:菅政権1−5は全て東京新聞掲載の引用です
9:21 PM Jan 19th webから


.菅政権5:だがこうした「米国追随」は必ずしも安全保障にはつながらないというのが孫崎さんの意見だ。「中国の軍事力は増大し、ミサイルの射程も延びている。もはや軍事力で対抗しようとしても効果はない」という。「中国と激しく対立するのではなく、融和を模索する道を模索するのが現実的だ」とした
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.菅政権4:米国側の意向に沿わない考え方をしていること、もう一つは対中国外交について、融和外交をを進めようとしていることだった」と指摘する。代わった菅政権。孫崎さんは「米国にすべて丸投げしている」と批判。「辺野古移転方針、思いやり予算の維持など米国の意向どおりの施策を進めている」
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.菅政権3:したということとする。「米国が同意したその後の『鳩山首相降ろし菅首相誕生につながった』とみる。キャンベル氏は金氏と会う前日小沢幹事長と会談している。孫崎さんは「キャンベル氏はその際、小沢ー鳩山ラインは米国の防衛戦略に乗ってこないと判断した。一つは在日米軍基地について
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.菅政権2:と自民党は全く違う。岡田、菅と話合うことの重要性を指摘した」この公電の意味を読み解くポイントは、米国が交渉の相手として当時の鳩山首相でなく岡田、菅氏を名指ししたこと。孫崎享さんはウィキリークスと公電が意味するのは米国が鳩山首相と距離を置き、岡田、菅を対話すべき相手と判断
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