岡部俊彦新型コロナ感染症対策委員専門家会議委員のインタビューを読んで、問題の本質が明らかになった!

やっと新型コロナ感染症対策専門家会議がどのようなものか見え始めた。
岡部俊彦委員が、安倍が相談もなく、協議して決めるという約束になっていながらスルーされたと恨みがましく述べている。(ダイヤモンド記事=ブックマークに保存あり、https://diamond.jp/articles/-/230489

想像していた通りだ。
安倍は、金美齢から台湾方式が蔡総統の支持率を劇的に高めたことを聞いて、焦って独断したほかはない。
今日の報道の国民支援内容も台湾方式そのものである。

専門家委員が前に出てきたことはいいことだ。
疑問がはっきりした。
やはり岡部らの発想、視線は研究機関の対策であり、
患者、大衆、臨床医の視点ではない。
しかしこういう語り口に多くのジャーナリストや識者といわれる連中が、安倍憎しの批判にリンクしやすいためコロリと同調してしまうだろう。

最後までこの記事を読むのがバカバカしく投げ出したが、
二三だけ問題を指摘しておく。

まず、岡部委員とは何者か、
川崎市健康安全研究所長とある。研究機関である。
経歴は、臨床もあるようだが、問題の国立感染症研究所情報センターに勤務していた。
なるほど、上医師と岡田医学博士が、猛批判していた感染研の3人のうちのOB一人とはこの岡部のことだろう。

時間がないので、このいんたびゅーに限り二三簡単に問題点を指摘しておく。

❶未だに感染は拡大していない、という基本認識でいることだ。そもそも自分でも他説を批判するときは、エビデンスがないとしていながら、エビデンスを明確にするPCR検査をしない方針を出してきたのは、専門家会議でだろう。

上、岡田両氏によれば、検体データを全て感染研が独占するため、民間機関と臨床医師の判断を排除したわけで、そのなかで拡大していないという認識は、それこそ「エビデンスがない」。

❷中国の発症率を述べているが、間違っているのとやはり研究機関の発想だ。
武漢2%、それ以外1%、インフル0.1%だからほとんど危険ではないと言う。

臨床的には死亡率が一番の問題だが、それにはわざと触れていないように感じる。
で、ほとんどが感染2%の内、老人がほとんどで致死率20%である。
日本の老人は1000万人、単純計算すれば、40,000万人の死亡となる。
岡部委員は、これを大したことではないという認識だ。
危機管理とはミニマックスなのだ。

本質的に、致死率は死亡する患者には何の意味も持たない。
国家統治とモルモット化の「管理」発想と視線が大問題だと、私は思うのだが。

❸学校から広がらないと述べるが、それは事実と異なるし、そもそも未知のウィルスであるから性質が分からない。学校から感染していないという中国の事例を指摘しているが、中国がどれ程児童の検体をしたのか不明である。手が回らず、軽症のため検査から漏れた疑いもある。ほとんど若い世代は症状がでないことが明らかになっているからだ。

それよりも岡部自身が過去にインフルの神戸の学校から拡大した時に、閉鎖で関西地域だけに封じ込めに成功した事例を述べているではないか。未知の性格の分からないウィルスであれば、同じような危険も想定しなければならないし、普通の風邪やはしかやリンゴ病など学校から拡大いしているのが庶民の常識であろう。学校=家庭・地域拡大と同義である。

いずれにしても、
罹患した場合の患者と最前線の臨床医を混乱と不安に陥れているPCR検査の独占的判断と蒐集を止めるべきだ。
感染拡大が進行している、いや大したことはない、騒ぎ過ぎだという意見ともに、

岡部らが研究のためにこの未知のウィルスを使って国民患者をモルモット化することを止めることだ。

武漢からの帰国感染者を治療にあたった押谷医師の認識を噛みしめるべきだろう。
臨床医としての「常識」なのだろうが、全体統治、管理的発想の研究者と同調者は噛みしめる感動的言葉である。

「この感染症はさほど心配する必要はない、軽症で済むなどという人がいるが、
それは全く間違っている。
感染拡大すれば、必ず重症化する人は出てくる、一人の命も失ってはいけないというのが医療なのだ。
致死率が2%だということは、患者一人一人には何も意味をなさない。

分からないことがまだ多いが、分かってきたこともある。

ある段階で、劇的に治療法が見えてくることもある。
それまでは、一人も死者をださない予防と治療が大切なのである。」