人間の認識がもう古い古いと言われているようで、とても教示を得た。
昨年一年間、寝たきりから車椅子、その間痛みにたえられず自殺企図、その後運よくリハビリで日常生活に復帰できたのだが、それを思うと、リハビリはもっと治療行為の正当な位置に置かれるべきだと思ってきた。
どうりでりで、不勉強な老年医師は知らんわけだ。
リハビリ現場も若者ばかりだという謎がとけた。
さまざまな機能マヒへの作業訓練を経て、きちっとその効果を検証する、エビデンスがあるものだけが療法とされてきた。
認識を新たにしたのは、脳卒中で機能マヒしても、訓練で生活を回復できるまでに手足の機能は回復する、ということだ。
180日以内がもっとも効果が高く、放置してはいけない。
それはなぜか?
コペルニクス的転回がここにあった。
脳から指令が出て、手足は動かすものだーというのが今までの認識。
しかし、実際の体は逆で、手足を動かしていると、欠損した脳機能は、別の部位でそれをつかさどるように代位していくとのこと。
つまり手足を動かすことで脳が作られていく。
これは健常者の場合もいえるようで、指手足を動かすことで脳は活発に機能している。逆ではない。