■多分CIAが跋扈しているのだろう-与謝野馨新党結成示唆

今『CIA秘録』を読んでいるせいもあって、この間の露骨なCIA人脈とおぼしき特捜部とメディアの小沢=民主党攻撃があった次は、CIAによる資金提供による自民党に換わる「清新な」(自民党内からそんなヤツがでるのか疑問だが)保守新党が現実味を帯びるかもしれない。

今日のNHKの民主党支持率発表では、30ポイントを切って自民党に並び始めたとのことだが、特捜部の小沢叩きと民主党のスキャンダル探しは、見事に効を奏したといえそうだ。

なにしろあの田原総一郎でも自民党政権時代河村から官房機密費より100万円受け取っていることが某ブログに書かれていたわけだから、どうしょうもない。

おそらく、CIAに金をせびりに行くヤツが必ずでてくるだろう。

さて、小生もてっきり騙されていたことが発覚した。

1962年キューバ危機の際、JFケネディ大統領の毅然とした英断と活躍でソ連の艦船をキューバから引き返させて、核の第三次大戦を回避したという”常識”だったが、何のことはない、ソ連フルシチョフ首相と極秘に手打ちしたのだ。

ソ連側から、アメリカのトルコ配備の核弾道ミサイルを撤去すればキューバへの核ミサイル配備はしない、という条件をケネディが飲んだのだ。

ソ連にすれば、喉下にアメリカは核を突きつけているのに、キューバを一方的に侵攻してキューバ革命を潰そうとするわ、ムチャクチャ非難を一方的にするわで、じゃあお前のトルコはどうなのよ、ということだったようだ。

これにはさすがケネディも仕方ないなと妥協したというのが真相だ。
しかも、条件として、ソ連の提案を呑んだという事実は文書からも外して、一切口約束だけの極秘とするという申し入れをしたとのことだ。

恐ろしいのはこの交渉を行っている最中に、CIAは再びキャーバ侵攻を一方で仕掛ける極秘命令くだしていて、それを中止したのだが命令が徹底しておらず、U−2型暴撃機がキューバ上空で撃墜されている。

同時に、アラスカ沖のソ連領侵犯でやはり一機撃墜されあわや核戦争勃発の危機であった。何のことはない、自制したのはソ連側だった。

さらに、アメリカ首脳陣は、もしソ連キューバ封鎖を無視して艦船を侵攻させた場合の対策は考えても全く対策らしいものは出すことができず、本気で核戦争に入るしかないと思っていたことである。

ケネディは弟のロバートと、それを避けたら大統領弾劾にかけられると本気で考えていたとのことだ。

核戦争をおこさなければ、国家防衛を放棄したとして大統領が弾劾されることを恐れたという、この思考は狂人と言わずしてなんというのだ。

小生が中学生のころの、あの緊迫したニュースは今でも記憶に残っているが、恐ろしい時代だったなと冷や汗が出る思いだ。

今また、CIAのクセを熟知すると、日本のあちこちで工作が今も仕掛けられているものと推測できる。

TVでわかった風な中朝批判や小沢批判をしている「識者」「政治家」にはくれぐれも気をつけよう。愛国者を気取っているヤツほどCIAのエージェントかもしれない。

ただし、ソ連側も同じことをしてきただろうが、KGBの極秘資料はロシアからはなかなか未だに出てこない。

アメリカの面白いところは、こうして30年も経つと、公文書が公開されて、みんなが学習できるところである。

当のCIAだけが、相変わらず失敗にこりずバカの一つ覚えのように破壊工作を嬉々として続けている。