■変節の菅総理、枝野こそ古いのではないのか−「新」新自由主義

彼らが古いといっているのが、明らかに小沢一郎や亀井さんなんかを暗に指しているのだろう。

しかし、古いと新しいの区分けをどこでしているのだ？

政治と金かね？では何故企業献金を禁止しないのだ？

小沢がゼネコンからもらっているから古いのか？
ゼネコンは古くて、流通やＩＴや自動車や仙石の外資金融からの献金は新しいのか？

政策が新しいのか？
小泉の構造改革と同じ新自由主義へ傾斜し、財務省に洗脳された菅総理が強い経済と財政均衡を訴えるのが新しいのか？

強い経済などと言う標語は、自民党上げ潮派がさんざいってきて、みんなの党の専売特許じゃないのか、どこが新しいのだ？

それは歴代自民党がやってすぐ破綻した。そのどこが新しいのか？

国民の福祉負担が重く財源確保のために税率アップだと？
それも国民のせいにするところは、自民党がずっと言ってきた。
どこが新しいのだ？

わたしは鳩山内閣は生徒会ではあったが、鳩山には確かに理想主義の目新しさがあった。しかし今の菅内閣にはそうしたものは感じられない。

それは成熟したとか、現実的だとかいうことではなく、単にわからないため官僚の実務能力を見直し、依存しようということにすぎない。

枝野がどれほど新自由主義の闘士かは、モルガンスタンレー証券チーフアナリストのロバート・フェルドマンの指導を裏でもらっていることだ。

彼こそ、竹中の構造改革を指南し、アメリカ金融界とを繋いでいる男なのだ。

また「構想日本」が結局仕分けを担当し、「構想日本」はクライアントが自民党から民主党に変わっただけで大儲けだ。

これでは、真面目な財政赤字や失業や景気を心配している国民を、出口で再び欺くことははっきりしているのである。

ただこの間のマスメディアの誘導で、小沢＝古いダーティという表象がしっかり形成された結果、Ｂ層はとりこまれて小沢らの保守の良さをも流してしまっている。
再び小泉の痛みに菅の痛みを刷り込まれるだけである。

郵政改革法案も妖しくなってきた。通らなかったらこれはもう犯罪だ。
国民新党は最後まで諦めずに頑張って欲しい。

民主党を後退させないためには、国民が出口戦略を履き違えずに、どこが小泉構造改革と違う着地点なのかをしっかり理解しておくことである。

菅総理が言う「現実路線」などは、要は自分達の政治主導の能力がなかったから、再び官僚に依存するといっているにすぎないのである。