竹島放棄は町村自民党元官房長官--孫崎享の指摘(忘備録)

従来の自民党・官僚政権が繰り返してきた竹島問題の説明は、国民をだますものであった。
それを元外務省情報局長・防衛大学校校長の孫崎享氏が、twitterで端的の述べている。

読むときは、下段から上段へ読んでください。


島5:台詞は単に日本国内でしか通用しない台詞です。この台詞をはき、自己陶酔に陥りたいというのでしたら、それは一つの生き方です。しかし、少しは他の人と対話をしたいというのでしたら、せめて、私の『日本の国境問題』位買ったらどうでしょう。800円程度です。


竹島4:この時、町村官房長官はこの米国の態度に特に行動取らないと属米姿勢を出したのです。ですから米国政府の姿勢は韓国の主張の方に配慮しているのです.ネトウヨさんが「竹島は日本固有の領土ですので、日韓間に領土問題は存在しませんよ。韓国が武力で不法に占拠・侵略しているのです」という


竹島3:1951年講和条約の時、米国は韓国に対し「竹島は歴史的に一貫して日本のもの」と発言。1951年時点は米国視点で明確に日本領。しかし韓国はその後猛烈に米国に働きかけ。2008年ブッシュ大統領が韓国訪問時に地名表記に責任持つ米国地名委員会が竹島を「独島」韓国主張を認知。


竹島2:又日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州及四国並ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルヘシ」に合意しています。本州、北海道、九州及四国以外は吾等ノ決定としています。では竹島に関する吾等ノ決定はどうなっているか。米国の姿勢は揺れ動いています。一時日本の中に含めない時もありましたが、


竹島ネトウヨさんへの返信:問「竹島は日本固有の領土ですので、日韓間に領土問題は存在しませんよ。韓国が武力で不法に占拠・侵略しているのです」。返答:この台詞は日本だけに通用する台詞です。まず歴史的背景を見てみたいと思います。日本はポツダム宣言で「「カイロ宣言ノ条項ハ履行セラルヘク

アングロサクソンが世界分割と植民地支配に使った、divide and controlが根本的混乱の原因となっているのである。
日本のエリート層の対米隷属派のエゴイズム、財界の金で領土を切り売りするモラル低下、こういう日本人の思想の劣化が招いている。

アメリカに抗議でもなく提言さえできないエリート官僚は、自己の出世という自意識満足のために領土さえも貢ぐ。

この状態をリアルに描いたのが、氏の「戦後史の正体」創元社である。
敗戦からいかに醜い戦争責任免罪のGHQマッカーサー詣でがあったか、自立派の外相重光葵天皇にまで自分で免責を言及するようなことはなされない方がいいと忠告している。

氏の「戦後史の正体」は現代の名著である。
高校大学の教科書に指定することを希望する。

なお、町村は、70年東大闘争の折、全共闘に敵対し、大学秩序派として共産党民青同と手を組んで反全共闘学生大会を主催して加藤総長とバリケード封鎖解除を決議、デッチアゲの学生代表として捺印した。

日本の近代の矛盾を産出した東大の<知>の役割を原理的に問う運動であった東大全共闘
自己内省もなくステイタスとしての卒業証書にこだわり、自己特権化を当然のこととするエリート意識を懐疑もしなかった人物だということを付記しておく。