おみごと!飯島勲の橋下徹政治の危うさと本質問題の剔抉!

飯島勲、元小泉純一郎総理の私設秘書。
秘書時代は強面の怪しい人物という印象しかなかったが、その後TVなどの発言から一目置いてきた(但し好きではない)。
ずばり率直にして明快であり、屋山や青山のような偏見だらけのデマも吹かず、実務家としての比較的バランスのとれた発言に驚いた。


確か「たけしのTVタックル」だったと思うが、小泉改革は間違っていなかったが、唯一セーフティーネットを作る時間的余裕がなくそれは確かに問題を残したと発言していたことだ。政治家と違って、実務政策で何ができ何ができないかという思考が身についているのだろう。
風貌との落差に少しびっくりしたことを記憶している。


この飯島勲が、橋下徹政治の危うさを平明に分析していて、われわれ大阪府市民は頭に入れておいたほうがいいだろう。


ただ、飯島のこの時期の橋下維新の会批判は、やはり何らかの自民党政務官としての立場から、意味を含んでいるとみておくのが常識であろう。


ひとつは、石原慎太郎と組んだことで、自民党も簡単には橋下とは組めないというメッセージか、あるいは官僚とのタッグがお家芸自民党からすれば、橋下の主張は危険な中央政界へ新たな利権を求めてくるものであるから、今のうちに骨抜きにして平伏して臣下の礼をとらせようとするものなのか。


安倍総理ラブの橋下との全面的論争になることは間違いなく、自民党も橋下も支持できぬものにはこのケンカは野次馬的に楽しみである、と言いたいところだが、わが府市の政治であればそうもいっていられない。真剣に検証しなければならない。


さて本論に入るが、橋下府知事時代の3年弱の政治実績については、飯島の指摘を待つまでもく心ある政治感度の高い府民には否定的な評価が明らかになっている。
しかし今回断片的な情報ではなく本質と全体像をきちっと押さえて、橋本の「成果」の自己宣伝は、噴飯ものであることを暴いている点である。
(期せずして共産党の批判と同じ点をついていることで苦笑してしまう。)
しかも学者の批判と違って飯島の指摘は肉体をもっている点だ。つまり経験に裏打ちされ、メシノタネとしてのポジショントークではない点でそのインパクトは左派言論の軽さの比ではない。

以下飯島論文。

「独裁者」橋下徹の光と影   飯島勲
http://president.jp/articles/-/5807

橋下へのWTC購入96億円返還訴訟はどうなったのだろうか?

橋下の市長立候補理由の水道局の府市統合事業はどうなったのか?
これについては頓挫して停止したままだと聞いている。理由は各市は緊急避難用に水源を一本化するのは危険としてこぞって反対に回っているにとによる。
それはそうだ、一本化してそれがだめになれば市民はたちどころに命に直結する。
現在各市は独自に水源を二本用意しているとのこと。

安全性を配慮しなければならないものは、必ずデュアルシステムが常識である。橋下の民間好きが何故企業では常識のこうしたデュアルシステムを無駄無駄と潰していくのか理解できない。
フクイチ事故の冷却電源喪失はその貧しい設計思想の最たるものである。

飯島の指摘する交付金等が下りる6月に財政問題が明るみになるため、橋下は糊塗して乗りきらざるを得ず6月に何らかのパフォーマンスをしてくるだろうと読んでいる。われわれ府市民はこの虚飾の橋下政治を見抜いていく絶好の機会として捕らえる必要があるだろう。