安倍一派の最後の仕上げが、自党の党内民主主義まで破壊することだ。自分の利益のための人選をするためなら党内民主主義を破壊するようだ。
石破外しのために、両議院総会で、党員排除して総裁決定する方向へ向かっている。
安倍の自民党私物化のなにもにでもない。
これを強行して、自民党党員はそれでも党員として金を払い続けるのだろうか。まあ小金持ちの党員だちだから、公平よりつながっている利権の方が大事たという価値観は、地方まで徹底してい
るのだが。
驚いたことは、左翼や労組などの民主主義と様相を異にしていて、はるかに会員の投票行動がすべてを決するという代議制民主主義が徹底していることだった。
立候補者は、派閥ごとにまとまって多数派工作を活発にし、領袖とホテルにそれぞれ割拠して開票を待つ。自民党の総裁選とまったく同じ様相を呈していた。
もちろん金が動くことや、地場の仕事の受発注の利権関係で投票がからめとられている場合もあるだろう。
しかし、会員の一票を、前任者の不都合な人物を排除するために認めないなどということをJCですらなかったし、今もなかろう。
自民党の中核に出世する政治家は地方のJCからでてくる。
ある種の現実保守派の教養と政治的訓練を受けてくる。
安倍がJCで名をはせたという噂は聴かない。
麻生太郎は、大阪JCの総会に初めて一会員として出席した折、檀上の会長を見上げて友人に訪ねた。
「俺があそこに座るのにはいくら金を積めばいい?」
友人は何ということをいう奴だと驚いたというエピソードが残っている。
数年後見事に麻生は大阪JC会長に君臨した。
しかしこのころから、麻生は人間的魅力や厚みで人を束ねるのではなく、金でひっぱたたけぱ何とでもなるという経験を確信してきたのだろう。
世襲議員は、どこかに幼少年期から、人をみれば金か面倒をみる(上から目線と人を下僕扱い)ことで操縦できるという世界観が染みついているとみておくといい。
安倍と麻生が、いかに伝統的現実保守派から逸脱した政治家かということが分かる。
党名の自由も民主も破壊された。
党員は恥ずかしいと思わないなら、ファシズム政党であることを野党やリベラルがいうからでなく、党員自身が認めたことになることぐらい自己認識できるだろう。