竹中平蔵の罪=日本の医療機関はまことに貧弱である、コロナによって顕在化したにすぎない、

医療関係9団体が、崩壊寸前であると発表した。

ロックダウンに通じる人の往来を禁止するよう政府と国民に求めた。
日本人の、慣れ、医学的知見を無視し、金の問題にすり替える、結果として棄民政策が常態化していることに強く警告するものであった。
個人規制を国家ができるのか、とか、
反権力視点から、ロックダウンなどとんでもない、といった論議とか、
それらについては、小生はリベラル派から言わせれば、明らかに反動派にくくられる、言説を述べてきた。
ここでは触れないが、卑近な事例から、社会システムの強度と脆弱性の度合いに応じて、そうした自由の問題は相関していて、絶対的に自由を主張する左翼原理主義はリアリティをもてない、ということだけ指摘しておく。
医療機関の崩壊問題は、実はコロナであっという間に顕在化しただけなのだ。
娘の一人が皮膚科の医師であるが、
県庁所在地の県内最大の医療センターに勤務していたが、
毎晩深夜24時まで勤務する過酷さから、軽度のうつ病を発症し、起き上がれなくなった。
結局辞めざるを得なくなったのだが、娘一人が辞めたことで、県内最高医療機関の皮膚科は、あっという間に崩壊し、閉鎖に追い込まれた。
後任医師がみつからないのである。
何度も、娘は県の役人に異常勤務を訴えても、打開してくれなかった。
これは二年前の話である。
地方都市ほど、医療機関脆弱性は、われわれが思っている以上に貧弱なことがわかる。
これは明かに、
小泉政権時、総務相竹中平蔵菅義偉によって、全国に発令されたベッド数半減政策と、公立病院の統廃合縮小、保健所は一市一軒(大阪市保健所は24から1軒に)という市場原理主義の結果である。
日本の医療は最高である、などとうぬぼれてきた日本人は、竹中平蔵という妖怪をいまだにありがたがって、政権中枢にいただいているが、菅以上に批判し駆逐されなければならないのだが、リベラル派の批判は希薄だ。
菅政権とは実は竹中政権であることをもっと自覚すべきである。

(Facebookより転載)